「Facebook」という名前を最近ネットのニュースでよく見かけるようになりました。

日本では、「mixi」に代表されるソーシャル・ネットワーキング・サービス(以下、SNS)が有名ですが、海外では、この「Facebook」が超有名なサービスなのです。その「Facebook」が日本でもサービスを展開したことから日本のネットニュースなどでも取り上げられることが多くなっています。

ところで、Facebookのこと、あなたはご存知でしょうか。

今回は、急成長を遂げ、日本にもサービスを拡大するSNS、Facebookについて見ていきましょう。

■Facebookの成り立ちと隆盛
Facebookは、もともとアメリカの学生同士が交流を深めるために作られました。

2004年に、ハーバード大学の学生だったマーク・ザッカーバーグ氏(現在24歳)が立ち上げています。現在では有効な電子メールアドレスをもっていれば誰でも登録できるようになっています。

Facebookは世界中の人が招待なしで登録ができるため、今や7,000万人以上のユーザーを抱える巨大サービスに成長しています。(アメリカ最大手SNS「MySpace」のアクティブユーザー数は約1億1千万)

また世界における月間ユニーク訪問者数では、FacebookはMySpaceを抜いて世界一にもなっています。
facebook、ついにMySpaceをとらえる―もはや2番手SNSではない - TechCrunch Japanese

■Facebookの機能
急成長を続けるFacebookは、どこがほかのSNSと違うのでしょうか。

Facebookの特徴は、匿名ではなく実名登録を原則としている点です。ことからFacebookではインターネットの匿名性でのコミュニティではなく、現実世界の人間関係をネット上で再構築することに重きを置いています。

●基本的な機能
・プロフィール機能
画像や名前、生年月日、都道府県、職業などを登録することができます。

・ソーシャルネットワーク機能
mixiでいうところの、マイミクシィや紹介文にあたるものです。
すでにFacebookに登録済みのメンバーを友達として登録し、友達の一覧を表示することができます。また、その友達とどのように出会ったかまで登録することができます。

・メッセージ機能
友達として登録している、いないにかかわらず、Facebook上の相手にメッセージを送ることができます。

・ネットワーク機能
地域や大学、企業などのネットワークに参加する機能です。

・グループ機能
グループ内でアルバムや動画、掲示板等の様々な機能を共有する機能です。
実名での登録によるプライバシー侵害を避けるため、共有の範囲やプロフィールの公開範囲は細かくコントロールできるようになっています。

また、友人の活動について逐一表示されますが、設定画面のつまみを調整することで興味のある情報はより多く、興味のない情報はより表示を少なくするなど、個々の使用に応じたカスタマイズが可能です。

加えて、Facebookが世界的に広がっている理由は、独自の機能によるところが多いといわれています。

●Facebook独自の機能
・機能を自由に追加可能
拡張機能をもったアプリケーションを自由に開発・追加することができます。
毎日、約140のアプリケーションが追加されていて、新しいアプリケーションを楽しみにしているユーザーも相当数いるようです。また、こうした追加機能からFacebookを「ソーシャルOS」や「インターネットOS」として評価する声もあります。

・Poke機能
Facebookには、友人に対して「Pokeを実行する」という機能があります。
「Poke」とは、「つつく、ちょっかいを出す」という意味。Pokeを実行すると相手に通知が届くため、普通の生活での気軽な声かけコミュニケーションができるというわけです。

・広告の表示のされ方が独特
「友人の○○さんが××の商品を購入しました」のように、友人の行動を通じて広告が表示されます。従来の広告よりも自然な形で商品をアピールできるため、ネット広告の新しい形として注目が集まっています。
facebookの「Social Ads」ってすごくね? - IDEA*IDEA

■日本でFacebookは普及するか
大きくわけて、日本での普及には2つの課題があるといわれています。

●プライバシー問題
Facebookは実名登録を原則としているために解決しなければならないプライバシー問題が多くあります。退会したユーザーが登録を解除しても、登録者のデータがサイト上に残り続けるという問題を指摘する人もいます。
facebookの登録解除は至難の業

●モバイル対応
日本で人気のSNSやブログなどはモバイルからの利用が大きな必要サービスとなっています。日本最大手のmixiでは、パソコンからの閲覧が約54億PV、携帯電話からの閲覧が約83億PVと、携帯電話の利用者のほうが多くなっています。


アメリカ以外でも普及がすすんでいるFacebookですが、オープン化された追加機能システムで各国の状況に適応できれば、全世界的なサービスとなることも可能です。

また、実名登録によるコミュニケーションが確立していけば、インターネットの匿名性による犯罪や危険性という問題の解決への可能性も生まれるかもしれません。


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