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【気になるトレンド用語】ニコニコ動画の命運も左右する? MAD動画
2008年07月23日10時30分 / 提供:ITライフハック
7月2日にドワンゴは、日本動画協会、日本映像ソフト協会、日本映画製作者連盟の3団体の著作権を侵害する動画を削除すると発表しました。
著作権を侵害する動画とは、放送を録画したものや違法にコピーしたものを主に指しますが、アニメやゲーム、ドラマや映画などといった既存の著作物を素材にした二次作品も含まれます。こうした著作物保護の流れの中で、角川グループホールディングスがMAD動画を含む、一部の二次制作動画について公認することを発表し、二次作品に対する新しい動きが出てきています。
ところで、ここで出てきた「MAD動画」とは、どんなものなのでしょうか。
今回は「MAD動画」について見てみることにします。
■MAD動画とは何か? 人気の秘密
「MAD」は、「狂っている」、「ばかげている」といった気味で、「MAD動画」とは既存の音声・ゲーム画像・動画・アニメーションなどを個人が編集・合成し、再構成したものです。
公式では見られないレアな動画として元になった作品のファンからの支持もあり、MAD動画を目当てに動画サイトに登録する人もいます。しかし、MAD動画は二次作品であるために著作権の問題とは切っても切れない関係にあります。
■芸術かコピーか? アートにおける「MAD」の著作権問題
二次作品の著作権について論争が起こったのは、1970年の「パロディ事件」にまでさかのぼります。
グラフィックデザイナーのマッド・アマノ氏が既存の写真を切り貼り(コラージュ)して作った作品をまとめた作品集『SOS』を出版したところ、その一部に使用されていた写真について、著作権侵害であると元の写真を撮った白川義員氏に抗議され、使用料50万円を支払っています。
その後パロディ手法としてフォトモンタージュは広く利用されることになりましたが、以前は芸術世界の問題だったフォトモンタージュなどの二次作品や手法が一般の世界でも著作権問題として取り上げられるようになっています。
■拡散するMAD文化
現在では、MADの種類は多岐にわたり、下記のような分類のMAD作品があるようです。
・アニメMAD(MADアニメ):アニメーションを合成した作品
・静止画MAD:ゲームなどの静止画を複数合成し、音楽をつけて紙芝居風に出す作品
・実写MAD:実写映像とアニメソング等を合成した作品
・音声MAD:ゲーム・ラジオ(特にNHKのニュースが多い)やテレビ番組のセリフや主題歌などを合成した音声のみの作品
・その他、MADの具体例 - 同人用語の基礎知識
MADが拡散した理由については、パソコンの普及による画像加工技術の向上で加工がしやすくなったことやインターネットの普及で素材となる画像や音声・動画を入手しやすくなったことなどがあります。制作環境が向上したことにあわせてインターネットに登場した動画投稿サイトがMAD動画を大きく広めたといってによいでしょう。それまで同人コミュニティでの発表などが主だったMAD動画が動画共有サイトを介することで多くの人が閲覧できるようになり、結果として著作権への対応問題も難しくなっています。
■MAD動画の功罪 二次制作物への著作権問題
MAD動画はパロディ的な作風が多く人気もありますが、元の作品の意味自体を変えてしまう作品などもあるため、原作にとってマイナスイメージを与えるケースもあります。一方で、MAD動画が広まることで原作の宣伝となり原作の売り上げに貢献するといったケースも少なくありません。
著作権ホルダーの企業の中にも、MAD動画を著作権侵害として全て禁止することに反対する姿勢をみせる企業も少なからず出てきています。MAD動画などの二次制作作品と共存することで原作をより活かそうという動きです。
■角川の英断と問題
角川グループホールディングスでは一定のガイドラインを定め、それを満たしたものについては「公認MAD」として認めています。「涼宮ハルヒの憂鬱」のキャラクターを使用したMAD動画などでは、こうした著作権ホルダーのお墨付きを得ることでYouTubeなどで堂々と公開できるようになっています。
・角川が挑む公認「MAD動画」の世界 - カオス通信
ただ、こうした例はまだ少ないのが現状です。ニコニコ動画に対してMAD削除方針を申し入れた「日本動画協会」には角川書店、「日本映画製作者連盟」には角川映画など、角川グループの会社も名を連ねており、角川グループ全てが二次作品へ理解を示しているわけではないようです。
・角川の作戦の矛盾とは何か - 〜横浜特許許可局ブログ支部〜あっ君の日記
いずれにせよ、今後のMAD削除発表によってニコニコ動画のユーザー層やアクセス面に変化が起こることは確実です。「非公認」のMADは、動画投稿サイトを離れることになるでしょうが、なくなるものではないでしょう。
著作権保護と表現の自由という問題、まだ解決するには時間が必要なようです。
■こちらもオススメ!気になるトレンド用語
・学校が危ない!モンスター・ペアレントの脅威
・ノキアのケータイOSオープン化って何がすごいの?
・女性だって恋愛シミュレーションしたい!「乙女ゲー」の世界
・Vistaは短命に終わる? 迫りくるWindows7とは
・「ダサ眼鏡男子」は“萌え”なのか?
・気になるトレンド用語 バックナンバー
著作権を侵害する動画とは、放送を録画したものや違法にコピーしたものを主に指しますが、アニメやゲーム、ドラマや映画などといった既存の著作物を素材にした二次作品も含まれます。こうした著作物保護の流れの中で、角川グループホールディングスがMAD動画を含む、一部の二次制作動画について公認することを発表し、二次作品に対する新しい動きが出てきています。
ところで、ここで出てきた「MAD動画」とは、どんなものなのでしょうか。
今回は「MAD動画」について見てみることにします。
■MAD動画とは何か? 人気の秘密
「MAD」は、「狂っている」、「ばかげている」といった気味で、「MAD動画」とは既存の音声・ゲーム画像・動画・アニメーションなどを個人が編集・合成し、再構成したものです。
公式では見られないレアな動画として元になった作品のファンからの支持もあり、MAD動画を目当てに動画サイトに登録する人もいます。しかし、MAD動画は二次作品であるために著作権の問題とは切っても切れない関係にあります。
■芸術かコピーか? アートにおける「MAD」の著作権問題
二次作品の著作権について論争が起こったのは、1970年の「パロディ事件」にまでさかのぼります。
グラフィックデザイナーのマッド・アマノ氏が既存の写真を切り貼り(コラージュ)して作った作品をまとめた作品集『SOS』を出版したところ、その一部に使用されていた写真について、著作権侵害であると元の写真を撮った白川義員氏に抗議され、使用料50万円を支払っています。
その後パロディ手法としてフォトモンタージュは広く利用されることになりましたが、以前は芸術世界の問題だったフォトモンタージュなどの二次作品や手法が一般の世界でも著作権問題として取り上げられるようになっています。
■拡散するMAD文化
現在では、MADの種類は多岐にわたり、下記のような分類のMAD作品があるようです。
・アニメMAD(MADアニメ):アニメーションを合成した作品
・静止画MAD:ゲームなどの静止画を複数合成し、音楽をつけて紙芝居風に出す作品
・実写MAD:実写映像とアニメソング等を合成した作品
・音声MAD:ゲーム・ラジオ(特にNHKのニュースが多い)やテレビ番組のセリフや主題歌などを合成した音声のみの作品
・その他、MADの具体例 - 同人用語の基礎知識
MADが拡散した理由については、パソコンの普及による画像加工技術の向上で加工がしやすくなったことやインターネットの普及で素材となる画像や音声・動画を入手しやすくなったことなどがあります。制作環境が向上したことにあわせてインターネットに登場した動画投稿サイトがMAD動画を大きく広めたといってによいでしょう。それまで同人コミュニティでの発表などが主だったMAD動画が動画共有サイトを介することで多くの人が閲覧できるようになり、結果として著作権への対応問題も難しくなっています。
■MAD動画の功罪 二次制作物への著作権問題
MAD動画はパロディ的な作風が多く人気もありますが、元の作品の意味自体を変えてしまう作品などもあるため、原作にとってマイナスイメージを与えるケースもあります。一方で、MAD動画が広まることで原作の宣伝となり原作の売り上げに貢献するといったケースも少なくありません。
著作権ホルダーの企業の中にも、MAD動画を著作権侵害として全て禁止することに反対する姿勢をみせる企業も少なからず出てきています。MAD動画などの二次制作作品と共存することで原作をより活かそうという動きです。
■角川の英断と問題
角川グループホールディングスでは一定のガイドラインを定め、それを満たしたものについては「公認MAD」として認めています。「涼宮ハルヒの憂鬱」のキャラクターを使用したMAD動画などでは、こうした著作権ホルダーのお墨付きを得ることでYouTubeなどで堂々と公開できるようになっています。
・角川が挑む公認「MAD動画」の世界 - カオス通信
ただ、こうした例はまだ少ないのが現状です。ニコニコ動画に対してMAD削除方針を申し入れた「日本動画協会」には角川書店、「日本映画製作者連盟」には角川映画など、角川グループの会社も名を連ねており、角川グループ全てが二次作品へ理解を示しているわけではないようです。
・角川の作戦の矛盾とは何か - 〜横浜特許許可局ブログ支部〜あっ君の日記
いずれにせよ、今後のMAD削除発表によってニコニコ動画のユーザー層やアクセス面に変化が起こることは確実です。「非公認」のMADは、動画投稿サイトを離れることになるでしょうが、なくなるものではないでしょう。
著作権保護と表現の自由という問題、まだ解決するには時間が必要なようです。
■こちらもオススメ!気になるトレンド用語
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・ノキアのケータイOSオープン化って何がすごいの?
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