ドイツW杯で引退してから早2年。「自分探しの旅に出る」と世界を旅してまわるのは、旅人・中田英寿だ。

2日、ecoウィークスペシャルとして日本テレビでは、「中田英寿 僕が見た、地球。旅、ときどきサッカー」と題し、中田の“謎の2年間”に独占密着したドキュメンタリーが放送された。

動乱が起こる前の中国・チベット自治区を訪れるシーンから始まった中田の旅。「29歳、無職の中田です」とおどける中田は、2年間で、70もの国や地域を訪れ、飛行機の移動距離だけなら地球15周分にもなるという。

地球温暖化、病や貧困、内戦による虐殺、そして難民といった地球で起こっている問題に興味を持ったという中田は、「自分探しの旅なんて、ただ理屈をつけているだけ」と話す。

キャプテン翼に憧れてはじめた中田のサッカー人生、今となっては、どこに行ってもサインを求められる。それを、「僕の偉大さではなく、サッカーの大きさ」と語り、サッカーが世界中でどれだけ大きいかを知り、サッカーの求心力を引退してはじめてわかったという。

ブラジルでは、ジーコが主催する、入場料が教育支援プロジェクトとなるチャリティーマッチに出場、ガーナでは、アフリカ選手権の周りで行われているサッカーを通じたHIV撲滅イベントに参加した。

「サッカーを楽しみながら、地球で起こっている問題を少しでも気付いてくれればいい」と語る中田にとって、その旅の一つの答えとなるのが、「サッカーをツールとして出来る事が僕にとって自信になった」と話し、日本で7日に開催されるエキシビジョンマッチ『+1フットボールマッチ』の主催ということになる。