マリナーズ・イチロー【写真:Getty Images】

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トレーニングウエア姿で“乱入”、プレゼントを手渡し風のように姿消す

 マリナーズのイチロー会長付特別補佐が、今季限りで引退した中日・岩瀬仁紀投手の引退セレモニーにサプライズで登場し、米国でも大きな話題となっている。通算1002試合登板という偉業を成し遂げ、今季で引退した鉄腕にいきなりプレゼントを手渡すと、風のように姿を消したイチローを、MLB公式動画サイト「Cut4」は驚きをもって伝えている。

 18日、岩瀬が長年トレーニングを行ってきた鳥取県内のトレーニングジム「ワールドウイング」で行われた引退セレモニー。その式典の最中にイチローはトレーニングウェア姿でいきなり“乱入”。プレゼントの包みを岩瀬に渡すと、前人未到の1000試合登板を達成した44歳左腕の肩をポンとたたき、あっという間に引き揚げていった。

 その間、わずか数秒。「Cut4」は、セレモニー出席者も唖然として見送るばかりだったイチローの“早業”に「長きに渡り球界でプレーしているため、特定の場面で最適な行動や発言の仕方を心得ている。NPBのセーブ王、ヒトキ・イワセの引退セレモニーで、それは証明された」としている。

 映像では主役である岩瀬も、イチローからのプレゼントの包みを手に、あっという間に去っていった球界のレジェンドを笑顔で見送るばかり。「Cut4」は「イワセは箱を開ける必要さえなかった。珍しくイチローが届け物をしてくれたこと自体が、十分なギフトなのだから」と、記事を粋なコメントで締めくくっていた。(Full-Count編集部)