ルイス・ネリ、山中慎介【写真:Getty Images】

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計量失敗も勝利後大喜びのネリに批判殺到 「喜びを見るのはイライラする」

 プロボクシングWBC世界バンタム級1位の山中慎介(帝拳)は、計量失敗により同級王座剥奪となったルイス・ネリ(メキシコ)とのリベンジマッチに臨んだが、2回TKO負けを喫した。1度目対戦時のドーピング問題に続き、今回はウエイトオーバーというスキャンダルで勝利を手にした“問題児”に、世界のボクシングファンからは「本当に恥ずかしい」「信頼と責任能力ゼロ」と批判の声が上がっている。

 正義の鉄槌は下されなかった。山中の“神の左”は火を吹かず。一方で、前日計量の1回目で55.8キロという1階級上のスーパーバンタム級の規定をも超える体重だったネリは、そのパワーを存分に見せつけた格好になった。

 第2ラウンドで、山中がこの日、4度目のダウンを奪われると、レフェリーは試合を止めた。リング上で山中が治療を受ける中で、大喜びするネリとその陣営。この光景に、ツイッター上では海外のボクシングファンが不快感を露わにしている。

ルイス・ネリの喜びを見るのは本当にイライラする。彼は不可能を成し遂げたかのように喜んでいる。状況を鑑みれば、かなり可能だったのに」

「これ以上に汚れた2勝はなかなか手にできないだろう。彼らの信頼性と責任能力はゼロのようだ」

「彼は私のお気に入りシンスケ・ヤマナカを2度も倒した。どちらもインチキで、だ」

ルイス・ネリは今や民衆の敵ナンバーワンに」

「ヤマナカのような一流のチャンピオンにこんなことが起きるなんて。ルイス・ネリは終わっている」

「WBC、頼むから正義を行ってほしい。ルイス・ネリにベルトの挑戦権を与えてはいけない。(ゾラニ・)テテとイノウエの試合を実現させてほしい。ネリは恥辱だ」

「彼を同国人と呼ぶのを恥じる」 同じメキシカンからの批判の声も…

 ネリは前日計量で失敗。王座は剥奪されたが、代わりに体重面でのアドバンテージを手にしていた。勝利も手にしたが、前王者にはブーイングの雨が降り注いだ。

 一方で、メキシコ人はネリの勝利に喜ぶ声が大半を占めたが、中にはネリに憤りを隠せないボクシングファンもいた。

ルイス・ネリはジョークだ。彼を同国人と呼ぶのを私は恥じる。彼は出場停止と罰金を支払うべきだった。これに加担した誰もが自分を恥じるべきだ。彼のインタビューは本当に恥ずかしかった」

 同じメキシカンからも“恥”と批判の声が浮上したネリ。山中との2試合は、後味の悪さだけを残した。(THE ANSWER編集部)