ロイ・ハラデー氏【写真:Getty Images】

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10年のポストシーズン史上2人目のノーノー動画で追悼…ファン悲嘆「夢なら覚めて」

 米大リーグのフィリーズなどで活躍し、サイ・ヤング賞を2度獲得した名投手、ロイ・ハラデー氏が7日(日本時間8日)、自らが操縦する小型飛行機がメキシコ湾に墜落し、亡くなったと複数の米メディアが報じた。40歳というあまりに早すぎる悲報に全米が悲しみに暮れているが、MLBは公式ツイッターで10年のポストシーズンで史上2人目のノーヒッターを達成した際の動画を掲載。ファンから「野球界が泣いている」「夢なら覚めてくれ」と悲嘆の声が上がっている。

 今、見ても歴史的瞬間の輝きが甦ってくるようだ。

 現地の報道によると、ハラデー氏は自ら所有する小型飛行機を操縦していたが、メキシコ湾に墜落。そのまま帰らぬ人になった。サイヤング賞を2度受賞し、10年にはレギュラーシーズンで完全試合、さらに10月の地区シリーズ第1戦レッズ戦でノーヒットノーランを達成し、ポストシーズンでノーヒッターを果たした史上2人目の投手になっていた。

 MLB公式ツイッターは「DOC」というハラデー氏の愛称をつづり、当時の「伝説のノーヒッター」動画を掲載した。9回2死。球場全体が総立ちでタオルを回し、歴史的瞬間を期待する中、落差の大きい変化球で捕ゴロで打ち取った。スタジアムは熱狂に沸き、実況は震えた声で「アンビリーバブル!」と絶叫した。すぐさまナインがマウンドに駆け寄り、まるで優勝したかのように輪を作り、快挙を達成したハラデーを祝福し続けていた。

 全米に感動を巻き起こした名右腕を映像で追悼し、ファンから悼む声が続々と上がっている。

「最も悲しい日」「史上最高は永遠に」「レジェンドに冥福を」

「レジェンドにご冥福を」
「最も悲しい日となった」
「信じられないくらいの悲しさに襲われている」
「史上最高は永遠に」
「せめて安らかに眠ってくれ」
「言葉が出ない…」
「野球界が泣いている」
「心が折れてしまった」
「君には様々な思い出があるんだ」
「いまだに現実を受け入れられずにいる」
「MLB全体が悲しみに包まれた日」
「夢なら覚めてくれ」

 このように悲しみに暮れる声が響いていた。

 通算203勝を達成し、球宴8度出場。ヤンキースに在籍していた松井秀喜氏の良きライバルとして知られ、日本のファンにもなじみが深かった名投手のあまりに早すぎる死。全米が名投手の冥福を祈っている。