18日放送、TBS「バース・デイ」では、「元プロ野球選手 第2の人生 昨年戦力外通告を受けた男たち」として、元巨人・加藤健氏を特集。「巨人一筋18年 ベテラン捕手が驚きの決断」と題し、加藤氏が選んだ第2の人生を伝えた。

加藤氏は、上原浩治が1位、二岡智宏が2位指名だった98年のドラフト3位で巨人に入団。だが、その2年後には、阿部慎之助が入ってきたことで、以後2番手捕手として選手生活を送ることになる。

それでもチームへの貢献度は高く、戦力外を通告された際には球団職員への誘いもあったという。しかし、これを断り、トライアウトを選択した加藤氏。昨年11月、同番組のカメラには「まだ燃えてくるものもありましたし、プロ野球選手でやりたいと思って、1%でも確率があるんだったら勝負したいと思って断った」と語っている。

だが、選手としてのオファーは届かなかったトライアウト後、加藤氏が選んだのは、新潟アルビレックス・ベースボール・クラブへの就職だった。「トライアウト終わってすぐ社長の方から連絡頂いて。僕の中でも新潟に恩返しをしたいなというのはあった」と話すと、番組のカメラに登場した社長の池田拓史氏も「新潟県民の皆さん、加藤健さんを知らない人はいないくらい知名度の高い方。営業、講演会、運営、編成。枠を決めずに加藤さんの力を借りて、この球団をさらに盛り上げていきたい」と語る。

地元・新潟での就職ながら家族を東京に残し、単身赴任でやってきた加藤氏の肩書きは、社長補佐。仕事が終わっても深夜まで資料に目を通すなど、選手時代とはまた違った大変さを感じながらの日々だという。

「僕の成績なんてレギュラーの方が一年普通にやってれば、18年分が一瞬で抜かれちゃいますけど、そういうのでも使った時に使ってよかったなって思わせたいですし、野球にも繋がって、野球以外にも繋がった」などとこれまでの野球人生を振り返った加藤氏は、現在の仕事を通して「新潟の皆さんに少しずつ恩返ししたい」と意気込んだ。