Googleニュースとは何が違う? 新サービス「Google Playニューススタンド」が注目されるワケ

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GoogleはAndroid/iOS用に、さまざまなサイトからニュースを集めて表示するキュレーション型「Google Play ニューススタンド」というアプリを提供している。

しかし、Googleは以前から「Googleニュース」というアプリも提供している。

両者の違いは何なのか。整理してみた。

●Google純正のニュースキュレーションアプリ、有料コンテンツを購入できるのが最大の特徴
Googleの「Google Play ニューススタンド」が日本で始まったのは10月7日。
まだ知らない人も多いかもしれないが、これは「グノシー」や「SmartNews」など、インターネットから自分に興味のあるニュースを自動的に集めてくれる「ニュースキュレーションサービス」だ。利用するには、iOS/Android用のアプリをインストールする必要がある。

Googleのニュースサービスといえば、「Googleニュース」が知られている。
Googleニュースがパソコンで利用できるのに対し、「Google Play ニューススタンド」はパソコンでは利用できない。
パソコンでできるのはメディアの登録・購読だけ。
登録・購読したメディアの記事は、スマホ/タブレットのアブリで見られる。


一方、Googleニュースは、パソコンで利用できて、iOS/Android用アプリをインストールすれば、スマホ/タブレットでもパソコンと同じニュースが見られる。
メディアのカスタマイズも可能なので、活用しているユーザーも多いと思う。

「Google Play ニューススタンド」との違いをざっと整理すると次のようになる。
結論から言えば、両者はまったく別のサービスと考えた方がよいだろう。

◆Google Play ニューススタンド
・スマホ/タブレット専用
アプリ内で記事を閲覧可能(記事によってはブラウザで表示)
・有料コンテンツも購読可能
・雑誌も閲覧可能
・記事を読むほどユーザーの傾向を学習し、おすすめの精度が上がる

◆Googleニュース
・パソコン/スマホ/タブレットで利用可能
・記事本文はメディアサイトにジャンプして表示
・有料コンテンツには未対応
・雑誌は閲覧できない
・カスタマイズは可能だが学習機能はない

「Google Play ニューススタンド」の大きな特徴は、雑誌などの有料コンテンツにも対応していることだ。現在は、海外の雑誌がほとんどだが、今後、国内の雑誌が充実してきたら、さらに便利に活用できそうだ。


Google Play ニューススタンド。画面はAndroidアプリ。iOS用のアプリも提供されている。



Googleニュース。画面はパソコンで利用するブラウザ版。「Google Play ニューススタンド」と「Googleニュース」は、まったく別のサービスと考えた方がよい。


●iOS版とAndroid版ではけっこう違いが大きいので注意
「Google Play ニューススタンド」の使い方は、他のニュースアプリと変わらない。
画面上に表示される「ハイライト」「ニュース」「ビジネス」「スポーツ」などのカテゴリーを切り替えれば、記事も切り替わる。「マイライブラリ」で購読したいニュースメディア、雑誌などを登録すれば、そのメディア・雑誌のコンテンツだけを表示することも可能だ。

また、Androidアブリであれば、有料雑誌の購読もできる。
Google Playからすぐに支払いできるので、購入もスムーズだ。有料の雑誌はパソコンからも購入できる。

ただ、現時点では、iOSアプリではできないようだ。このあたりは、AndroidとiOSの課金システムの違いだろう。

また、有料コンテンツの扱いも含めて、Android版とiOS版では、インターフェイスや操作方法がけっこう違っている。
ネットで「Google Play ニューススタンド」の記事を参考にするときは、Android版、iOS版のどちらの記事なのかに注意されたい。

現在は、グノシー、SmartNews、カメリオ……など、ニュースキュレーションアプリは群雄割拠の状態だ。

それだけに「Google Play ニューススタンド」は注目の存在だろう。
その動向いかんでは、ニュースキュレーションアプリの世界に大きな変化が起きるかもしれない。


画面上で記事ジャンルを切り替える(Android版)。



記事の表示画面(Android版)。右上のボタンでブックマークしたり、SNSでシェアしたりできる。



マイライブラリでニースサイトや雑誌を登録できる(Android版)。



有料雑誌はGoogle Playで購入できる(Android版)。現在は海外の雑誌がほとんど。


Google Playニューススタンド(Android版)
Google Playニューススタンド(iOS版)


井上健語(フリーランスライター)