嫌なことがあったり、失敗したり、困った時ほど、次の手を打とうするものだ。でも、あの手この手と打つうちに、さらに混乱してしまうこともある。そんな時、次の手を打たず、ただ、内面を見るだけに踏み留まる。「しない」ことによって、心を保つ方法があるのだ。2年半にわたり朝日新聞で連載してきた「心を保つお稽古」から108本を選んで書籍化したのが、本書『しない生活』(小池龍之介/著、幻冬舎/刊)だ。お寺の