今後、戦争で核兵器が使用される可能性はあるのか。防衛研究所の高橋杉雄・防衛政策研究室長は「冷戦終結後、全面核戦争に発展する可能性のある地域的な紛争要因は事実上存在しない。ただし、台湾やウクライナなど中国とロシアが戦略上極めて重視している地域には、そのリスクがある」という――。※本稿は、高橋杉雄『日本で軍事を語るということ軍事分析入門』(中央公論新社)の一部を再編集したものです。写真=iStock.com/