「乳幼児揺さぶられ症候群」(SBS)。子どもが暴力的に揺さぶられることにより頭部が損傷し、大けがをしたり、死亡したりすることをいう。「硬膜下血腫」「網膜出血」「脳浮腫」という3つの症状によって診断できるという理論のもと、厚労省では児童相談所向けの手引きで、これらの症状があればSBSによる虐待を疑うよう示してきた。ところが近年、SBSによる子どもへの虐待を疑われた家族らに対し、無罪判決があいついでいる。今年に