傍聴席の出入り口が施錠され、裁判が「非公開」となったことを理由に、裁判のやり直しが命じられる珍しい出来事が2月6日にあった。発端は2019年10月、前橋地裁太田支部であった窃盗事件の公判。被告人を法廷に護送した警察官が、傍聴席の出入り口を閉廷時まで施錠してしまったという。同支部は施錠を把握していたものの、審理を続行し、有罪判決を言い渡していた。ところが、東京高裁(後藤眞理子裁判長)は、憲法の「裁判公開の原