2015.12.05ここは、渋谷セルリアンタワー能楽堂。客席に向かってドーンと斜め前に張り出した能舞台は、四方八方に枝を伸ばす松の大木のよう。正面左手には、白、青、赤、黄、黒の五色に彩られた長い揚幕、欄干のかかった上り坂のような細長い通路。右手には、くぐり戸のついた小さな門。屋根の内側を見上げれば、滑車。さすがは700年前の室町時代から続く、日本の古典芸能「狂言」を演ずる場という感じが、新参者の筆者にもひしと