庶民のための、ドバイ旅行術!10万円でドバイ旅行を満喫してみた【手配編】

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10万円でドバイ旅行を満喫する。
この夏、筆者は航空券、宿泊費もすべて込みで、10万円で楽しんでくるという無謀な旅に挑戦してみた。

格安航空券探しの極意


まず、ドバイへのルートを調べてみたら20通り以上あることが分かった。羽田や成田からドバイに向かう直行便は所要10時間のエミレーツ航空一社だけのようだ。このエミレーツ航空は、旅行雑誌や航空会社の格付機関のアワードをたびたび受賞する優良航空会社のようだ。全席に10インチのタッチパネル液晶が設置され、600ch以上のエンターテイメントプログラムが見放題とある。これはまずい。10万円以下でチケットが買えるのかいきなり不安だ。
別の都市を経由する乗り継ぎ便を含めると、日本からドバイに向かうルートが20パターン以上あるようだ。航空券の購入は、旅行代理店のほか航空会社のサイトからも意外と安価なチケットが買える。これらを一つ一つ調べるなんて気が遠くなる。
途方に暮れていたら、学生時代はバックパッカーだった先輩が「スカイスキャナー」というサイトを教えてくれた。世界中の航空会社やExpediaのような大手旅行代理店サイトを一括で、しかも手数料無しに検索出来るらしい。旅行通はこれを「串刺し検索する」と呼ぶらしい。さらに、スカイスキャナーの検索対象に入っていない、HISなんかの日系の旅行代理店サイトも念のために調べておくと完璧だそうだ。

スカイスキャナーのトップページを開いて、出発地に「東京」目的地を「ドバイ」と入力する。2泊3日の旅程で直行便のエミレーツ航空が8万円台後半(夏時期)である。高級すぎて手が出ないと思っていたが、意外と手頃な価格で驚いた。もちろん、航空券の値段は時期や曜日によってずいぶん異なることがあるが、今回はこれなら、予算内で収まるし宿泊費も捻出できるかもしれない。乗り継ぎ便で片道15時間以上かかるルートだと6万円台のチケットもあったが、今回の2泊3日の旅程に合わないので、直行便を購入する事にした。
検索結果のページからチケットを選択すると、販売先のサイトにそのまま転送される。そこで購入をクリックして、名前やパスポート情報を入力する。クレジットカード決済なのでその場で予約が確定する。しばらくすると、メールにチケット手配完了のお知らせが届いた。当日は、空港にパスポートとこのお知らせメールを持って行くだけでいい。トップページを開いてからわずか14分。簡単すぎて逆に不安になった。

ドバイで5千円以下の宿を探す


10万円の予算の中で、航空券に8万7千円も使ってしまった。自宅から空港の交通費を差し引くと、残金がちょうど1万円になった。ドバイの観光もしたいので、ホテルは何とか5千円以下に抑えたい。そこで、世界中の格安ホテルを検索できるサイト、「ホステルワールド」で、ドバイの安い宿を探してみた。
トップページの"地区名、都市名、宿泊施設名を入力してください"の項目に「ドバイ」と入力するが、検索結果はゼロだ。やっぱりセレブの町ドバイには5千円以下の宿泊施設なんて無いんだよね。空港で野宿するしかないのか?。念のため英語表記の「Dubai」で入力すると、5000円以下の宿が10軒ほど表示された。運営元が海外の検索サービスなので、英語表記でないと検索出来ないんだね。

ヒットした宿泊施設の中で「EasyFlat 12 Dubai Hostel」という宿が1泊3000円弱で泊まれるようだ。空港から市内を結ぶ公共の鉄道「メトロ」の駅から徒歩数分の立地で、観光地のオールドスークやバスタキア地区にも歩いていける。個室ではなくドミトリー(大部屋)だけど、口コミ評価も高いしここにしようと思ったら、あいにく希望日が満室だった。

次に、ホテル検索サイトの「アゴダ」で調べてみる。こっちはワード検索でカタカナの「ドバイ」を入力してもちゃんと検索出来る。「おすすめ順」にさまざまな価格帯の宿が430軒も並ぶ。正直、ヒット数が多すぎて、目的の安い宿がどこにあるのか分からない。並べ順を「おすすめ」から「星の数1"5」に変更して、「安価な順」に表示を切り替える。
最安値の「ドバイユースホステル」が空室だ。メトロの駅まで徒歩数分で空港にも市内にもアクセスが便利とある。地図を見たら空港近くの立地で都心部にもまあまあ近い。ドミトリーが1泊2300円で個室のシングルルームも1人5000円台とリーズナブルな上、朝食付きで近くに24時間のコンビニやスーパーがあり条件も申し分ない。レビューには、ロッカーの鍵が壊れていたと部屋があるとの書き込みもあったが、カバンに南京錠を掛けておけば問題ないから気にしないでおこう。さらにシャワー室が広くて清潔とある点が気に入った。水回りの清潔さは、安宿の快適さのバロメーターだ。極端に安い宿は、部屋に窓が無かったとか実は隣町だったという事も少なくないが、ここは立地も条件も部屋のクオリティーも問題が無さそうだ。よし、ここにしよう!

予約ボタンをクリックして、クレジットカードや個人情報を入力して予約完了。バウチャーが表示されるのでコピーしておき当日フロントに出せば良いようだ。通信出来るスマホがあれば、予約完了の案内メールからバウチャーページを表示して見せる事も出来る。アゴダのページを開いてから、予約完了まで所要9分だった。
同様のブッキングサイトには、ブッキングドットコムや口コミコメントが充実している「旅の食べログ」ともいうべきトリップアドバイザーなど、さまざまなサイトがある。いづれも、超高級ホテルから格安のホステルまで幅広い宿泊施設が登録されているので、使いやすいと感じるサイトで検索するのが良さそうだ。ちなみに、1万円前後出せば、プール付きのリゾートホテルやかなり条件の良い部屋もあり、予算に応じて幅広い選択肢があるようだ。

こうして航空券の手配とホテルの予約に要した時間は、約30分。これで準備は整った。10万円の予算に対し、航空券と自宅から空港への交通費、宿泊費を差し引くと、7千円が残る計算だ。こうなったら、7千円で1日ドバイを遊び倒してやろうじゃないか。(岸田浩和)