日本テレビ系列水10ドラマ「きょうは会社休みます。」第4話は花笑の実家訪問回。その前に第3話の田之倉と朝尾のキャラクターをおさらい。

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日本テレビ系列水10ドラマ「きょうは会社休みます。」(原作:藤村真理)。第3話の視聴率は17.1%、多くの視聴者が福士蒼汰と玉木宏に萌え転がっている。
2話のラストで正式に付き合い始めた花笑(綾瀬はるか)と田之倉(福士蒼汰)。野暮ったい眼鏡を外して本当の私デビュー! 初彼氏に浮き足立つ花笑だが、朝尾(玉木宏)に「重い女にならないように」と忠告されてしまい……。3話の花笑は、いろんなものに翻弄されまくっていた。

翻弄する男、田之倉


先に今回のときめきポイントを書いておきますね。
・床にそっと寝ころばせてからの「こっち見て」チュー
・抱きしめて「こんなんで別れると思った?」

ちなみに萌えシーンばかりではなんなので、ケチをつけるポイントも付記しておきます。
・きれいな部屋に住む料理男子(いけすかない)
・そのくせ前の彼女の持ち物のシュシュは捨て損ねる(うかつ)
・花笑の妄想シーンでの乳首がモノクロ(カラーで見たかった)

さて、1話から3話までを見てつくづく実感する。田之倉くんは肉食系男子かつ恋愛テクニック巧者だ。
彼は基本的に伺いを立てない。たとえば名前呼び。これまでずっと名字呼びだったのを、急に「花笑さん」と名前で呼ぶように。「名前で呼んでいい?」なんてワンクッションは置かない。
言葉遣いに関しても、敬語とタメ口を絶妙に織り交ぜる。「タメ口でいい?」などと野暮なことは言わず、あくまでも自然に言葉の上での距離を縮めてきている。このテクニックはメールも同じで、「鍋食べにきませんか?」という敬語での誘いのあとに「次の日休みだし、ウチに泊まる?」とタメ口で締めくくるのが技アリ。
映画も食事も、花笑に「どうしたいですか?」とはほとんど聞かない(聞いたところで、経験の少ない花笑は「田之倉くんに任せるよ」と言ってしまうのだが……)。イチャイチャするときも、「こっち見て」「手、出してください……出して」と聞きようによっては命令に近い呼びかけをする。

福士蒼汰の甘い外見に騙されそうになるが、実は田之倉、かなりのオラオラ系だし、肉食系。恋愛の技術力もめちゃくちゃ高い。

キューピッド男、朝尾


対して、もう1人のお相手役・朝尾はどうだろう?
・田之倉を牽制、大人の余裕を見せつける
・「俺と付き合うのはどう?」
・白シャツでボーリング、ストライクをキメる(かっこよさが一周してむかついてきた)

朝尾も朝尾で非常に遊び慣れた男だ。花笑の後輩女子の瞳(仲里依紗)に猛アタックされているのを、醒めた表情でやりすごす。恋愛観も印象に残る。

「恋愛とは、相手に関係なく、結果が変わらないものだ。どんな恋愛でも、行きつくところは執着でしょ。(中略)結末がわかってる恋愛ほど、無駄な時間はないからね」

そんな彼が花笑に興味を示すのは、「珍しいタイプの女性」だから。これまで朝尾の世界にいなかった、予想外の相手だからだ。
玉木宏の目力のせいもあって、朝尾は人のことを観察しているイメージが強い。3話のボーリングデート(?)のシーンはまさにそれ。口元に笑みを貼り付けて、「時間を費やす価値がある人間なのかどうか」を確認するみたいに相手をじっと見つめている。
その観察力のため、朝尾は花笑のことを花笑以上によくわかっている。花笑が困っているときはすぐに見抜くし、自分の感情をうまく言葉にできない花笑の代わりに「まだ好きなの?」と真実を言い当てたりする。
朝尾は恋のお相手候補であると同時に、恋のキューピッドでもあるのだ。「(恋愛には)風向きとタイミングがある」と大人の余裕を見せているが……うーん、なりふりかまわず必死になった玉木宏も見たい気がする。

今夜放送の第4話は、花笑の実家に訪問回。予告動画もアップされている。将来有望の新人・加々見くん(千葉雄大)の活躍も気になるところです!

(青柳美帆子)