横浜vs慶應義塾 横浜打線が大爆発して、まさかの5回コールドゲームに!
二塁から好走し生還した渡辺(横浜)
好天のゴールデンウィーク初日とくれば、神奈川の高校野球ファンの足は保土ヶ谷野球場に向く。しかも、春季大会も大詰めの準決勝、センバツ帰りの横浜と慶應義塾という好カードなら、その歩みは、ますます速まるというものだ。開場前から、球場にはチケットを求めるファンが列をなしていた。プレーボール前に内野はすでに立錐の余地もなく、外野スタンドを開放して、注目のカードはプレーボールとなった。
注目の度合いは、高かったが、試合自体は、横浜の打線が爆発し、一気に片がついてしまった。 2回、5番の渡辺 佳明がセンター前に弾き返した後、犠打で送られ一死二塁。7番の伊藤 将司が、外野へ運ぶと、二走の渡辺が一気に生還。安打と四球などで二死満塁で2番根本 耕太はライト線を破る二塁打で走者を一掃する。打線はまだまだ火を噴き続ける。3番川口 凌が二遊間を抜いて、1点追加すれば、主砲高濱 祐仁がレフトのフェンスを大きく越えるj2ランで駄目を押す。この回、11人が打席に立ち、7点を奪い、チェンジとなった。
横浜は次の回も攻めの姿勢を崩さない。四球で出た7番伊藤が8番高井 大地の右中間を抜く安打で三塁まで進む。
すると9番須沢がスクイズを決めてまず1点。その後、慶應義塾の2番手高橋 伶介から四球を2つもらって、またもや二死満塁。3番の川口が、センター前に転がして2点を追加して、この回は3点を加えた。
慶應義塾がリズムに乗る前に、横浜は力でねじ伏せて、5回コールドでゲームセットとなった。慶應義塾は、準々決勝から打順を大きく変更しての横浜戦で、新しいオーダーが機能するかどうか確認するほど、打順も回らなかったのが悔やまれる。
地元開催の関東大会に出場するチームが続々と決まっている。推薦枠の佐野日大、成立学園、関東一、聖望学園、浦和学院など、甲子園のベスト8以降のような熱戦が続きそうで、待ちきれない。
(文=高校野球ドットコム編集部)