左より山下敦弘監督、本田翼、オダギリジョー、今泉力哉監督
 3月20日よりBeeTVにて配信開始したドラマ『午前3時の無法地帯』。翌21日には同作の配信を記念したイベントが行われ、主演の本田翼、オダギリジョー、山下敦弘監督、今泉力哉監督が登壇した。

 劇中で本田翼演じる主人公ももこがデザイナーをしていることから、数々のデザイナーを輩出している専門学校の名門「東京モード学園」で開催。招待されたBeeTV会員と、学生、メディア招待客ら約300名には、今回のために特別に原作者ねむようこが描き下ろしたトートバックが配られた。ランウェイに本田翼、オダギリジョー、山下敦弘監督、今泉力哉監督が登場し、大きな拍手と歓声に包まれる中、イベントがスタートした。

本田:ももこという可愛らしく頑張り屋さんの役をやらせていたきました。楽しんでください。

オダギリ:そんなももこに、ゆるい関係をもつ多賀谷という役をやらせて頂きました。

山下監督:こういった少女漫画原作を監督するのは2回目ですが、連ドラを撮るのは初回となります。楽しんでご覧いただければと思います。

今泉監督:今回参加したきっかけは山下監督に誘っていただいたからでした。魅力的なキャストとスタッフと一緒に仕事が出来て本当に嬉しいです。

――本田翼とオダギリジョーの初共演について

本田:私は今回ドラマ初主演かつ、オダギリさんとの初共演ということで緊張しました。オダギリさんは初めクールで無口な印象でしたが、実際お会いするとすごくほがらかでやさしくて、たんだん緊張もほぐれました。

オダギリ:本田さんは元気いっぱいで良かったです。それに周りへの気遣いもあって、僕は現場で積極的に話すタイプではないのですごく助かりました。またお芝居も一生懸命で、共演することで初心を思い出しました。

山下監督:本田さんとお会いするのは初めてでしたが、最初、彼女は(他の仕事もあって)忙しくて、すごく疲れていたんです。そんな中、初めてのお芝居ということもあって、僕もガンガン言ってしまって、泣かせてしまったんです。でもそこからすごく、お芝居にも集中できたのではないかなと思います。また、今泉監督との共同監督なので、(今泉監督の撮影の合間に)オダギリさんとも話す時間がもててよかったです。

今泉監督:僕も、面識も無かったので、初め緊張しないようにしようと言い聞かせていました。駅の本田さんの広告とかをみて、緊張しないように自分に言い聞かせていました。でも撮影を進める内に、ペース通りに撮れるようになりました。

――主人公ももこは理想と現実のギャップに悩む役ですが、普段感じる理想と現実のギャップは?

本田:日常的なことで言いますと、明日は休日だから、掃除や洗濯などの家事をやろうと思っていたのに、結局寝ちゃったりとかといったことですね(笑)。

オダギリ:そういう話でいくと、僕はスケジュール通りにいきたいタイプで、予定を書いた通りに行動したいので、理想と現実のギャップをうませないように頑張りたいタイプです(笑)。ただ、まじめなこと言えば、今日は学生さんも多いとは思いますが、仕事をしていく上で、自分で目標や硬い意思をもてばもつほど、現実にそれをこなすことは難しいなと思います。この10年ずっと感じ続けていました。

――昼夜を問わず忙しいデザイン事務所で働くももこの心の支えとなるのが多賀谷ですが、多賀谷はももこのどんな部分に惹かれたのでしょうか? また、オダギリさん自身はももこのような女性をどう思われますか?

オダギリ:きっと新入社員でがむしゃらにやっている世代が入ってきたことで、(働きなれた)頑張ることを放棄した世代にとってよい刺激になったのだと思います。ももこのような女性といっても、漫画ですからね (笑)。ただ、原作は少女漫画ならではの繊細な心理が描かれていて、少年漫画との差に驚きました。そういう意味で、女性の気持ちを知ることができたと思います。適当すぎですか?(笑)。

――オダギリさんのお話をうけていかがですか?

本田:じゃあももこのことは、若干好きになっていただけたのでしょうか?(笑)。

オダギリ:そうですね、漫画でしたからね。本田さんもよかったと思います。

本田:ありがとうございます!

――本田さんは男性として、多賀谷に加えて、他のメンバーの瀧、輪嶋、堂本のどのタイプに惹かれますか?

本田:個人的には瀧さんです。ももこが酔っ払って悩みを相談するシーンがあるんですが、彼はなんだかんだ話をちゃんと聞いてくれるんです。素敵ですよね〜。

オダギリ:僕は“ぬるい“という意味では多賀谷に近いと思います。でも(予定通り行動したいという)細かさもあるので複雑ですね。なので、ぴったりの人は、この中だといないかもしれないです。

――最後に、作品の見所について

今泉監督:恋に仕事に頑張るももこと、出演してくるキャラクター全てが面白いので、楽しんで見てください。

山下監督:キャストは皆さん魅力的なのですが、僕のテーマは本田さん演じるももこの魅力をどれだけだせるかでした。原作とは違う部分もあるけれどそれもまた見どころかと。(作品は)長いですが楽しんでください!

オダギリ:恋に仕事に頑張る姿を見ていただきたい。すごく繊細な女性的な目線で描かれた原作を2人の男性監督が描くとどうなるのかを楽しみに見てください。

本田:今回、初主演ということで必死にやりました。監督に泣かされ、NGを何回も出してしまいましたが、そんな(必死に悩んでいる)自分とももこのキャラクターも重なって最後まで頑張れました。私自身、思い入れのある作品になりましたので、みなさんに共感を得ていただければいいなと思います。また働く女子の恋愛バイブルになったら良いなと思います。

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