10日、フジテレビ「すぽると！」では、先のロンドン五輪でU-23日本代表を4位に導いた関塚隆前監督が、スペシャルコメンテーターとしてゲスト出演。ロンドンでの戦いを振り返った。

五輪における日本サッカー史上最良の結果を出したU-23日本代表。関塚氏は、「半分、世界ベスト4に入れたってことは、よくやったなっていう気持ちはありますけど、もう一つね、メダルに手が届かなかった。帰国してからのメダリストとの違いというか、悔しさが半分残っていますね」という。

五輪前、なでしこジャパンに比べれば、男子代表に対するファンの期待は薄いものだったが、「5月に行われたトゥーロン国際大会の結果を見ても、期待が薄くなってしまったというのは、自分たちがやった結果なので。それをやはり本大会でどう結果を出して評価されるか。そこに向けてチームが一つになれたのは、よかった」と淡々と話した関塚氏。転機については、「テストマッチで3試合やりましたけど、最後のメキシコのテストマッチで2-1で勝てた。内容的にも我々より力が上のシード国に対して、どういう戦いをするか。チームとして固まったというのが大きかったですね」と明かしている。

また、ロンドンで喫した二つの敗北について語ると、メキシコ戦では「我々の攻守に渡る距離感を広げようと。ここがメキシコが戦術的に変えてきた大きな点」と分析し、韓国戦では、「これは両国のスタイルの違いで、どうしてもメンタルが前面に出る韓国のスタイルで。我々はそれを上回る運動量であったり技術であったり。そこを磨かなきゃいけない」としながらも、関塚氏は「6会場全てで試合しましたけど、選手たちが一番気の毒だったのは、自分たちが一番力を発揮し辛かったピッチコンディションでの3位決定戦であったなと」と悔しさを滲ませた。