日本テレビ「Going! Sports＆News」（2日分）では、3日現在セ･リーグ最下位をいく横浜DeNAベイスターズ・中畑清監督と、プロ野球解説者・江川卓氏による対談の模様を放送した。

中畑監督が行った改革について触れた江川氏。その一つが、試合前の打撃練習で、一昨年前まで使っていたプロ野球公式球、いわゆる“飛ぶボール”の導入だった。

この点について、「気分的に試合で打てないし、練習でもボールが飛ばないって、一番嫌だったの。ラミちゃんが。もうノリが悪い。それで練習ボールを変えてほしいっていう要望があって、従来の飛ぶボールを練習に取り入れた。そしたら、みんながノリがよくなって。メンタルというか、アスリートの一番いいものってノリじゃない」と話した中畑監督。実際、この改革が影響したのか、チーム打率は4月の.184から、8月には.238まで上昇しているという。

また、これまでの巨人戦では、主にベテラン投手を先発にぶつけてきたDeNAベイだったが、8月3日の試合では3年目の国吉佑樹を先発に起用している。

試合は、7つの四球を投げて3失点となったが、それでも中畑監督は国吉を7回まで続投させたほか、今月2日の巨人戦では、23歳の田中健二朗、3日の同カードでも24歳の加賀美希昇を先発させた。

いずれも敗れる結果となったが、中畑監督にとって、想い入れの強い古巣・巨人との対戦で若いピッチャーを先発におくる理由とは何なのか。

「ピッチャーは（巨人戦が）怖いんですか？」と尋ねた江川氏に、中畑監督は「存在の大きさとか、名前とか。戦う前に存在感に恐れを感じている部分はマウンドであるね。その意識を改革しない限りは、結果は伴わない。向かっていってくれるピッチャーが出てきてほしいのよ。そのために若手をぶつけている。巨人戦に若手をぶつけて、そのイメージを払拭してほしい。そういうピッチャーを作っていきたい」と、胸のうちを明かした。

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