「水平対向＋FR」を企画したのはトヨタ？スバル？【速報トヨタ86＆スバルBRZ★企画出逢い編】からの続きです。


昨年夏、MEGA＠WEBフェスタにFT-86を見に行きました。その時行われた「トヨタ多田さんとジャーナリスト三本さんのトークショー」では、腰を抜かさんばかりに驚きました。
なにしろ多田さんが「スポーツカー衰退の原因は、ターボと4WDとハイグリップタイヤというのが持論です！」って、ブチ上げたのです。これには業界の酸いも甘いも知り尽くした三本さんが「あなた、スバルでそんなこと言ってるの？」って目を丸くしたほどでした。


多田さんのコメントは、スバルが築き上げてきた「走りのアイデンティティ」を真っ向から否定した考え方です。スバルからすると、言わんとすることは理解できても断じて面白くないですよね。でも全否定する位ブチかまさないと、新しいことを始められなかったのだと、勝手に想像しています。(・o・)ゞ



大きた転機は、ハンドルを握ることから訪れました。
そんなに言うならと、先代レガシィB4のホイールベースを縮めたFR試作車を作って、双方で試乗してみたところ・・・。


トヨタ開発責任者・多田さんコメント：
「スバルの人がなかなか降りてこない。面白がって乗り回すから、タイヤがボロボロになった。」


スバル開発責任者・増田さんコメント：
「トヨタの人にも、水平対向＋FRのポテンシャルの高さをわかって貰えた。」


お二人とも一歩も引きません。さすがです。


でも会社幹部や開発担当のいいおっちゃんたち（失礼）が、クルマ好き魂全開で乗り回した様子が目に浮かんできますよね。またお二人のコメントは、まさに「トヨタの商品企画」と「スバルの先行技術開発」の立ち位置です。
一次試作車を通じて、「ターボと4WDとタイヤ」の世界とは異なる「NAボクサーとFRと低重心」の全く新しい価値が、トヨタとスバルの中で認め合えたのだと思います。



ちなみに自分は、あの白い一次試作車の写真を見て「胸キュン」してしまいました。久々にオーラを感じました。まさに一目惚れ！先代レガシィ級の5人乗りセダン、本気で欲しい〜！
m(_ _)mだってうち、5人家族なんですもん


レガシィベースの試作車をトヨタとスバルの開発陣が乗り回しているという情報は、07年頃クルマ雑誌にも掲載されたから、当時から知っていました。
しかもレガシィベースで造るから開発も早いと噂されていたのに、そこから登場まで5年もかかったんです。


（一次試作車を運転してみたい＠拓波幸としひろ）