大腸菌の集団食中毒で1人死亡、有機栽培のニンジンが関係 米
(CNN)米疾病対策センター(CDC)が、有機栽培されたニンジンに関連した大腸菌の食中毒について、少なくとも18州で調査を実施している。大腸菌による食中毒で少なくとも1人が死亡した。
CDCによれば、このニンジンに関連した食中毒は9月上旬から少なくとも39件に上り、15人が入院したほか、1人が死亡した。
大腸菌が報告されたニンジンの大きさやブランドはさまざまで、カリフォルニア州ベーカーズフィールドに本社を置く製造業者「グリムウェー・ファームズ」が16日、ニンジンをリコールした。
グリムウェー・ファームズによれば、ニンジンはすでに店頭からはなくなった可能性が高いが、まだ個人の自宅に存在している可能性がある。CDCは、リコールされたニンジンについて、捨てるか店舗に返品し、ニンジンが接触した場所は消毒するようアドバイスしている。
CDCによれば、報告された症例が集団食中毒の全容を捉えていない可能性がある。理由としては、症状が出た人が集団食中毒に関与しているかどうかを判断するのに最長4週間かかる可能性があるほか、多くの感染者は医療機関を訪問することなく回復して、検査も受けないためだ。
CDCによれば、大腸菌に感染した人の多くは通常、摂取から約3〜4日後に症状が出始め、治療しなくても5〜7日後には回復するという。