爆風スランプ いつかもう一度“大きな玉ねぎの下で”「中高年パワー結集させて」全19曲熱唱
ロックバンド・爆風スランプが17日、東京・LINE CUBE SHIBUYAで26年ぶりのライブツアー「〜IKIGAI〜デビュー40周年日中友好LIVE“あなたのIKIGAIナンデスカ?”」のファイナルを迎えた。8月25日にリリースした新曲「IKIGAI」を含め、全19曲を熱唱した。
一陣の風が会場を吹き抜けた。ファンキー末吉(65)も名を連ねる中国バンド「BuYi(ブイ)」がオープニングを務める中、「リゾ・ラバ」のコラボでメンバーがステージに登場。客席を埋めた2000人は総立ちとなった。1999年に活動休止した爆風だが、デビュー40周年を迎えて25年ぶりに再始動。サンプラザ中野くん(64)は「あの時の中高生は、今では中高年。中高年パワーで楽しく盛り上がっていこう」と叫んだ。
四半世紀のブランクなど感じさせないエネルギッシュなステージを見せた。末吉が激しくドラムをたたけば、ツアーに向けてスポーツジムのチョコザップに入会も三日坊主に終わったというパッパラー河合(64)が、キレキレのギターを披露。バーベQ和佐田(65)は超絶ベーステクと、メンバー同士のジャンケンで演奏を勝ち取った出身地ソング「京都マイ・ラブ」で沸かせ、中野は変わらないパワフルな声を会場に響かせた。
デビュー40周年。メンバーの平均年齢は64・5歳となったが情熱は尽きない。中野くんはライブ2日前、18年に事故に遭って現在も意識がない江川ほーじんの夢を見たといい「(和佐田と)最高のベーシスト2人を抱えていて幸せ。いつの日かダブルベースでお届けできることを夢見て」と「Runner」を熱唱した。
最後のMCでは、今後の活動について決まっていないとしながらも「いつとは言いませんが“大きな玉ねぎの下で”やりたい。みんなの中高年パワーを結集させて、爆風スランプと皆さんを連れて行ってください」と1991年以来となる武道館公演でのファンとの再開を約束した。大きな“生きがい”を胸に、また新たな風を吹かせる。