ピンチをしのいで、佐藤(左)と抱き合う藤平(撮影・山口登)

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 「ラグザス presents WBSCプレミア12・1次リーグB組、日本代表7−6キューバ代表」(17日、天母スタジアム)

 侍ジャパンがキューバと雨中の死闘を制し、東京ドームで行われる2次リーグ進出を決めた。これで2019年から続くトップチームの連勝を23へ伸ばした。

 八回、先頭の小園が相手の失策で出塁すると井端監督が勝負手を打った。代走・五十幡を告げ、辰己の死球などで1死一、三塁と好機を拡大。ここで栗原が左翼へ飛球を打ち上げ、ほぼ定位置付近だったが、五十幡が快足を飛ばして決勝のホームへ滑り込んだ。

 栗原は「いろいろ疲れました」と第一声。モイネロとの対戦には「楽しめたらよかったですけど、そういう状況でもなかったですし」と言いつつ、「イソお願いと。安心感がありました」と代走・五十幡をたたえた。4連勝での首位通過となり「全勝で帰ってくるのが目標だったので、それができてうれしい」と白い歯をこぼした。

 打撃陣は二回先頭で森下が死球で出塁すると、二盗をマーク。2死一、三塁から佐野の中前適時打で先制に成功した。二回から六回まで牧の適時打などで毎回得点に成功して一時は4点リードを奪った。

 先発・早川は5回1/3を4安打4失点。4点優勢の六回1死一、二塁で横山がマウンドに上がるも、2本の適時打を許して1点差。続く2死満塁では鈴木が空振り三振に仕留めて火消しに成功したが、流れは変わらなかった。2点リードの七回は1死一、二塁の投ゴロで清水が一塁に痛恨の悪送球を犯して同点を許した。

 それでも粘り強さを発揮し、最後は藤平が1死満塁のピンチを招いたが、炎の連続三振で相手の反撃を許さず。井端監督が「信じて見ていました」と信頼を口にしたように、無失点で締めてキューバを退けた侍ジャパン。1試合を残して1次リーグ1位通過も決定し、東京ドームで行われる2次リーグへ進む。