声援に応える鈴鹿・三浦知良(撮影・金田祐二)

写真拡大

 「JFL、新宿0−3鈴鹿」(11日、国立競技場)

 鈴鹿の元日本代表FW三浦知良(57)が、プロ40年目となる来季も現役続行することを明言した。

 試合後、鈴鹿との契約が26年1月までだったことを明かし、「ポルトガルから帰ってきて1年半の契約をしていましたので、それは自然な流れかなと思いました」とし、「あと2試合あるんでしっかり準備したいと思いますし、来年も12月1月とキャンプの予定もある。3月から始まるリーグ戦に備えたい」と来季も含めた今後への決意も示した。

 この日、自身にとって2年ぶりの“聖地”国立競技場での試合は、けがのため無念のベンチ外。「残念ながら2週間前に練習中にトラブルがあって、自分自身最善を尽くして(ピッチに)立つつもりだったが、間に合わなかった。自分自身は残念だったが、チームメートが素晴らしい勝利をプレゼントしてくれた。みんなにお礼を言いたい」と勝利を喜んだ。

 カズが最後に国立での試合へ出場したのは、鈴鹿での22年10月9日・新宿戦。当時のJFL最多記録となる1万6218人の観客を集め、大きな話題となった。

 試合前のセレモニーでは11月11日にちなみ、両チームの背番号「11」の選手へ花束を贈呈。スーツ姿で現れたカズは、自身の名前がコールされて大きな歓声が起こると、スタンドへ向けて手を振って応えていた。この日の観衆は1万4907人。カズも「(次は)6万人入れられるように頑張りますよ」と笑顔だった。