大谷翔平 第１打席でブーン監督に恒例のあいさつ 「大丈夫」のジェスチャーも ブーイングの敵地で礼儀欠かさず四球で出塁
「ワールドシリーズ、ヤンキース−ドジャース」（２８日、ニューヨーク）
ドジャースの大谷翔平選手は初回先頭の第１打席でストレートの四球を選んで出塁した。
ブーイングがわき起こる中、一塁ベンチのブーン監督へヘルメットをさわりながら恒例のあいさつをした大谷。直後に「大丈夫」のジェスチャーを見せ、にっこりとほほ笑んだ。右腕・シュミットとの対戦。初球、２球目としっかり見極めてカウント２ボール。３球目も低めに外れた。４球目も高めに浮き、スイングすることなく四球で出塁した。
その後、一塁塁上では左腕で自らの襟元をつかんだまま。左腕が必要以上に動かないよう、工夫が施されていた。１死後、フリーマンの３戦連発となる右越え２ランで先制。大谷はゆっくりとダイヤモンドを回り、フリーマンとハイタッチをかわした。
大谷は第２戦で二盗を試みた際に左肩を亜脱臼。前日に打撃練習を行い、強行出場を決断した。試合前のセレモニーでグラウンドに登場した際には、左肩を固定するようなサポーターを装着し、グラウンドコートを羽織っていた。
ロバーツ監督は検査結果について「亜脱臼であることが判明しただけ。我々はとても運が良かった。構造的な損傷はない」と軽傷であることを強調した。前日にはチーム練習終了間際に球場入りし、室内ケージで打撃練習を行い、状態を確認。その様子を見守った指揮官は「本当にいいスイングで力強かった」とにこやかに話し、出場可否の判断基準は「数値ではない。違和感はあるのは間違いない。本人の許容範囲によるものだ」と説明した。
