地区シリーズ第5戦で先発したパドレスのダルビッシュ有【写真:ロイター】

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地区シリーズ第5戦

 米大リーグ・パドレスダルビッシュ有投手が11日(日本時間12日)、敵地で行われたドジャースとのナ・リーグ地区シリーズ第5戦に先発した。チームは0-2で敗れたが、7回途中3安打2失点と好投。山本由伸との緊張感漂う投げ合いも披露した。マウンド上で見せた仕草にも注目が集まり、「なんて心優しいの!」「これぞリスペクト」「心温まる瞬間だ」と感動を呼んでいる。

 右手で軽く自分の胸元に触れた。負けられない試合の先発マウンドを託されたダルビッシュ。初回、先頭の大谷翔平と対戦する直前に、ユニホームの左胸に入った黄色のハートマークに右手を伸ばした。ハートの中には「PS」の文字。昨年11月に63歳で亡くなったピーター・サイドラー前オーナー兼会長の頭文字を取ったもので、パドレスは今季開幕からずっと哀悼の意を抱いて戦ってきた。

 米スポーツ専門局「FOXスポーツ」のMLB専門Xは「ユウ・ダルビッシュが今日の先発前に、故ピーター・サイドラーオーナーをたたえるPSパッチに触れた」と記し、映像を公開。功労者への思い溢れる行動に、米ファンからは「ステキ!」「心温まる瞬間だ! パドレスは嫌いだが、これは素晴らしい」「なんて心優しいの!」「これぞリスペクト」と感動した様子の声が寄せられた。

 ダルビッシュは大谷を3打数無安打2三振に抑えるなど好投。2本のソロ本塁打を浴び、チームは0-2で敗れたため今季終了となった。それでも堂々のピッチングを披露。日米のファンを興奮させた。

(THE ANSWER編集部)