異例の豪華ボクシング興行へ闘志 阿久井はV2戦「勝利だけに集中」 岩田翔吉は悲願の世界戴冠へ
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ボクシングの7大世界戦興行に出場する選手たちが11日、都内のホテルで会見した。13、14日に東京・有明アリーナで行われる異例の2日連続世界戦興行。13日に2度目の防衛戦を迎えるWBA世界フライ級王者・ユーリ阿久井政悟（倉敷守安）と、2度目の世界挑戦となるWBO世界ライトフライ級1位・岩田翔吉（帝拳）が意気込みを語った。
阿久井は豪華興行で必勝を誓った。同級7位タナンチャイ・チャルンパック（タイ）を迎え撃つV2戦。「ここまで凄くいい練習ができて、体調は順調に来ている。いいパフォーマンスができると思う。相手は勢いがある選手なので、自分も負けないように勢いよく行きます」と息巻いた。
挑戦者の印象は「思っていた通り真面目そう。日本で勝っていて自信を持って挑んでくると思うので、それに飲まれないように」と警戒。チャルンパックは「対戦できて非常に嬉しく思う」と王者に敬意を払い、「現在の体調は100％。練習の成果をできるだけ100％リングの上で出せるように頑張りたい。事前に練習してきた戦略通り戦いたい」とアピールした。
同日にはWBC世界フライ級王座決定戦が行われ、同級1位・寺地拳四朗（BMB）と同級2位クリストファー・ロサレス（ニカラグア）が対戦。強敵参戦を歓迎する阿久井は「もちろん統一戦が目標」と青写真を吐露。「誰が目標とかじゃなく、常に勝つことだけに集中している。誰が相手だろうと勝つことが目標」と防衛戦に集中する。
5月の東京D興行では桑原拓（大橋）に3-0の判定勝ちで初防衛に成功。2連続で大型興行となるが「僕は地味なボクシング。その中でも地味で堅いボクシングを見せたい」とスタイルを貫く。戦績は29歳の阿久井が20勝（11KO）2敗1分け、24歳のチャルンパックが25勝（15KO）1敗。
2年ぶり世界挑戦の岩田「必ず自分が世界チャンピオンに」
WBO世界ライトフライ級王座決定戦に臨む同級1位・岩田は、同級2位ハイロ・ノリエガ（スペイン）と激突。2022年11月以来2度目の世界挑戦。「体調もコンディションも絶好調。必ず自分が世界チャンピオンになるために一生懸命やってきたので、13日はそれをしっかり出せるように」と静かに闘志を燃やした。
前回の世界挑戦はWBO王者ジョナサン・ゴンサレス（プエルトリコ）に0-3の判定でプロ初黒星を喫した。「負けてからボクシングへの向き合い方やトレーニングを変えてきた自負がある。2年前に悔しい思いをしてここまで4戦してきたが、変わった自分を日曜に見せたい」と決意。「いろいろと作戦を立ててきているので、それをしっかり遂行するだけ」と力強く言い切った。
今後の目標にはあえて口を閉ざした。「明確にやりたいと思っている相手がいるが、それはこの試合に勝ってから発言したい」。まずは目の前のベルトに人生を懸ける。
ポロシャツにチノパンのカジュアルな姿で登壇したノリエガは「とてもハードなキャンプを組んできた。俺のキャリアにおいてとても重要な試合だ。全てをリングで出す。俺が世界チャンピオンになる」と宣言。「イワタに対するネガティブな印象は全くない。グレートな選手」と称えたが、「爆発的な試合になる。俺がいいボクサーだと見せたい」と自信を溢れさせた。
戦績は28歳の岩田が13勝（10KO）1敗、31歳のノリエガが14勝（3KO）。
【13日の対戦カード】
▽WBA世界バンタム級タイトルマッチ12回戦
王者・井上拓真（大橋）
VS
同級2位・堤聖也（角海老宝石）
▽WBC世界フライ級王座決定戦12回戦
同級1位・寺地拳四朗（BMB）
VS
同級2位クリストファー・ロサレス（ニカラグア）
▽WBA世界フライ級タイトルマッチ12回戦
王者・ユーリ阿久井政悟（倉敷守安）
VS
同級8位タナンチャイ・チャルンパック（タイ）
▽WBO世界ライトフライ級王座決定戦12回戦
同級1位・岩田翔吉（帝拳）
VS
同級2位ハイロ・ノリエガ（スペイン）
【14日の対戦カード】
▽WBC世界バンタム級タイトルマッチ12回戦
王者・中谷潤人（M.T）
VS
同級1位ペッチ・ソー・チットパッタナ（タイ）
▽WBOアジアパシフィック・バンタム級王座決定戦10回戦
同級1位・那須川天心（帝拳）
VS
同級2位ジェルウィン・アシロ（フィリピン）
▽WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ12回戦
王者・田中恒成（畑中）
VS
同級6位プメレレ・カフ（南アフリカ）
▽WBO世界フライ級タイトルマッチ12回戦
王者アンソニー・オラスクアガ（米国）
VS
同級1位ジョナサン・ゴンサレス（プエルトリコ）
（THE ANSWER編集部）
