スマホを、もっと楽しく快適に使うには、アプリを活用しよう。本コーナーでは、続々登場する旬なアプリの中から編集部が厳選した、スマホユーザー必携の“てっぱん”アプリをご紹介します!

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アプリ名: Google
開発者: Google LLC
価格: 無料
対応OS: iOS 15.0 以降、Android OS
カテゴリ: ツール

 AIとの対話を通じてWeb検索するサービスが登場し始めている。そんななかGoogleもWeb検索にAIを活用する新たな取り組みを開始しているところ。さらに同様の試験的な機能としてイラスト作成を支援するAI機能も試せるようになっている。

検索結果にAIを活用し始めているGoogle 検索

情報収集が効率的になる「AIによる概要」

 Google 検索では最近になって「AIによる概要」という機能が新たに追加された。現在は個人のGoogle アカウントでログインしているときのみ利用できる。Google Workspaceなどの組織が運用するアカウントでは利用できない。

 「AIによる概要」は検索結果の先頭に表示される。既存のインターネット上の情報などを元に整理された形で読めるため、知りたい情報、必要な情報を簡単に手に入れられるだろう。関連Webリンクもあわせて表示され、内容に誤りがないかの確認もしやすい。

 あくまでも従来のGoogle検索にAIによる概要文が追加されるだけなので、その他の検索結果や画像・動画検索の機能などはこれまでと同じ。使い勝手が大きく変わるわけではないが、検索効率は高まりそうだ。

検索内容によって、結果に「AIによる概要」欄が追加される

「もっと見る」で全文を閲覧可能。関連するWebリンクで概要が正しいかどうかも確認しやすい

「Search Labs」ではイラスト作成をAIが支援してくれる機能も

 「AIによる概要」は、すでに多くの日本国内のユーザー向けに展開されていると思われるが、そのなかにさらに試験的な機能が今後追加される可能性がある。いち早く試してみたいなら「Search Labs」にアクセスしよう。

 Googleアプリの画面左上に見えるフラスコアイコンをタップしてSearch Labsにアクセスし、中央に見える「オンにする」ボタンで「AIによる概要など」を有効にすればOK。2024年9月現在は、これをオンオフしても「AIによる概要」における機能に違いはないようだが、すでに米国などで先行して提供されている概要を平易な文章にする機能などが、いずれ使えるようになるかもしれない。

 ちなみに、Search Labsでは他に「Giga Manga」という試験提供中の機能もある。ユーザーがキャンバスにラフな線画を描いて色指定するだけで、AIが輪郭を多少整えたり、着色したりしてくれるというものだ。特に色塗り工程を省けるので、イラストの線画は描けるけれど着色が苦手という人、手間をできるだけかけたくないという人にぴったりだろう。

 ただし、主にマンガの人物を描くのに向いた機能で、線画を描くときの補助や着色の支援はしてくれるものの、雑に描いた線画から本格的なイラストを生成する、というものではないことに注意したい。

Googleアプリの画面左上にあるフラスコアイコンをタップ

中央に見える「オンにする」をタップ

この画面のスイッチがオンになっていれば、今後提供される試験的な機能がいち早く使える可能性がある

Search Labsから利用できる「Giga Manga」

線画を描いてざっくり色をつけると……

着色されたイラストに。画像ファイルに保存もできる