アーセナル戦で先発出場を果たしたウォーカー photo/Getty Images

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プレミアリーグ第5節マンチェスター・シティ対アーセナルの一戦は、後半アディショナルタイムにホームチームに劇的同点弾が生まれ、2-2の痛み分けとなった。

『Manchester Evening News』はこの一戦で「地位を失ってしまった」選手がいると指摘している。カイル・ウォーカーのことだ。

17-18シーズンの夏の移籍市場でシティに加わったウォーカーはその圧倒的なスピードを武器に右SBの1番手としてチームに貢献してきた。特に対レアル・マドリードや対リヴァプールのような相手に強力なWGがいる試合での存在感は別格で、バイエルン移籍の可能性が浮上した際にシティは引き止めに尽力している。

そんなウォーカーだが今季はここまで印象的なパフォーマンスを披露できていない。リッカルド・カラフィオーリの同点弾の起点となったガブリエウ・マルティネッリへの対応は責められないが、2点目のガブリエウ・マガリャンイスへの守備対応はお粗末なものだった。

一方で開幕から出場機会を増やしているリコ・ルイスはペップ・グアルディオラへのアピールに成功している。ウォーカーとは違ったタイプのSBで、ボール保持では比にならない貢献度を誇る。アーセナル戦ではビルドアップの要であるロドリが負傷しており、まだ離脱期間は発表されていないが、長期離脱となればウォーカーよりも組み立てに貢献できるルイスが重宝されることになるのかもしれない。

34歳となり大ベテランの域に入っているウォーカー。ブレントフォード戦ではビルドアップでのミスが散見されており、右SBは今季本格的に世代交代を迎えることになるだろう。