セットプレイコーチのジョバー Photo/Getty Images

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プレミアリーグ第4節、トッテナムとのノースロンドンダービーを1-0でものにしたアーセナル。ケガ人が重なるなかで大きな1勝となった。

決勝点はコーナーキックからガブリエウ・マガリャンイスが叩き込んだヘディングシュートだったが、近年のアーセナルはセットプレイからのゴールが増えており、昨季はリーグでもっともセットプレイからゴールを挙げたチームとなった。その陰には、セットプレイコーチのニコラ・ジョバーの存在がある。

ジョバーはマンチェスター・シティ時代にコーチを務めていたミケル・アルテタに見出された人材で、その後アルテタに請われる形で2021年にアーセナルへ移籍。以降、アーセナルはセットプレイから42ゴールを記録しており、過去3シーズンでもっともセットプレイからのゴールが多い欧州5大リーグのチームとなっている。

元マンチェスター・ユナイテッドのリオ・ファーディナンド氏は、ジョバーが3年以内にどこかのクラブに引き抜かれ、監督としてのキャリアを歩むのではと考えているようだ。『METRO』がコメントを伝えた。

「セットプレイをしながら寒い中で立っているのは嫌いだったんだ。それは最悪だ。誰も楽しんでいない。でもアーセナルが変わったのは、皆がその恩恵に気づき、喜んでいるという点だ。彼らは挑戦してくるだろう。またセットプレイの練習をさせ、また新しいことをさせてくる。あの男(ジョバー)はドンのように歩き回るだろう。彼が3年以内に監督にならなかったら驚きだ。彼はどこかで監督になるに違いない」

監督になるかどうかはわからないが、目覚ましい働きを見せるジョバーに対し、他クラブからの引き抜きの話があってもおかしくない。現在DFウィリアム・サリバをレアル・マドリードが狙っているという噂が立っているが、アーセナルは今後、選手だけでなくセットプレイコーチも引き抜き攻勢から守らねばならなくなるかもしれない。