日本代表はW杯アジア最終予選の初戦で中国代表と対戦【写真:ロイター】

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ウー・レイら27人が選出

 2026年の北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選が9月に開幕する。

 日本代表はオーストラリア、サウジアラビア、バーレーン、中国、インドネシアと同じC組に入った。9月5日の緒戦では中国代表と対戦するが、8月21日に中国代表メンバー27人が発表された。

 クロアチア人のブランコ・イバンコビッチ監督は、日本代表に関して「日本はアジア最強チーム、全力で戦い、準備を進める。過去の日本戦はすべて分析した。選手たちに自信を与え、全力を発揮し、満足いく結果を得たい」とコメントしている。

 今回発表された中国代表メンバー27人は、全員が中国国内でプレーする選手。スペインのエスパニョールに所属経験があるFW武磊(ウー・レイ)、ベルギーのクラブ・ブルージュに在籍したMF王上源(ワン・シャンユアン)、レアル・マドリードの下部組織に在籍したFW林良銘(リン・リャンミン)、オランダでプレーしたFW張玉寧(ジャン・ユニン)ら欧州経験者は何人かいるが、全選手の市場価格額は合計1100万ユーロ(約17億8000万円)。日本代表のDF菅原由勢、DF板倉滉が各1200万ユーロ(約19億4000万円)なので、彼ら1人分より低い。

 サッカージャーナリストの徐澤鑫(シュー・ゼーシン)氏も、中国代表メンバーについて「中盤は守備的選手が多く、クリエイティビティーを欠く。おそらく日本、サウジアラビア(第2戦の相手)に圧倒されるだろう」と予測した。

 中国のファンたちも、SNSのコメント欄では「3点差以下なら勝利に等しい」「大敗しなければいい」「3連敗しなければいい」「日本、サウジアラビアの2戦で勝ち点1を得られれば御の字だ」と悲観的な見方が多い。

 また、近年アジア諸国で増えている帰化選手は、イングランド出身のDF蒋光太(ジャン・グァンタイ/ティアス・ブラウニング)と、ブラジル出身のFW阿蘭(アラン)の2人。イングランド年代別代表歴のある前者は守備の要として、ヨーロッパリーグ得点王経験のある後者は、ウー・レイと並ぶ得点源として日本の前に立ちはだかるかもしれない。(FOOTBALL ZONE編集部)