ポーランド東部ルブリンで7月25日、雨が降る中、傘をさして歩く2人。この直後、向かって左側の女性に悲劇が起きた(『TVN24 「Pies wyskoczył z okna i spadł na kobietę. Nagranie」』より)

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歩道を歩いていたら、頭上から犬が降ってきた…そんなあり得ないようなニュースがポーランドから飛び込んできた。犬に頭を直撃された女性が倒れ込む様子は監視カメラが捉えており、地元ネットメディア『Lublin112.pl』などが伝えて衝撃が広がった。

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7月25日午後4時頃、ポーランド東部ルブリンのアパートの2階からジャーマン・シェパードが飛び降り、すぐ下の歩道を歩いていた21歳の女性の頭を直撃した。

事故が起きたルブリンは当時、嵐に見舞われて雨が降っており、男性の隣で傘をさして歩いていた女性は一時、意識を失い、駆けつけた救急隊によって病院に搬送された。

当時の監視カメラの映像を見ると、飛び降りた犬の勢いはかなりのもので、頭を直撃された女性は倒れて動かなくなっている。

また、一緒にいた男性は状況が把握できずにいたようで、逃げていく犬に目をやりながら、倒れた女性の様子を確認するのが見て取れる。そして現場には人が集まり、しばらくすると救急車が到着した。

一方で2階から飛び降りた犬は、かなりの肥満体のように見えるが、着地すると何事もなかったかのように立ち上がり、その場から去っていった。ルブリン県警察本部によると、犬に怪我はなく、事故の後、道路を渡って反対側に逃げていき、後に飼い主のもとに戻されたという。

実は事故当時、この犬の飼い主は窓を開けたまま外出していたそうで、ルブリン県警察本部のスポークスマン、マウゴジャータ・スコブロニスカ氏(Małgorzata Skowrońska)は次のように述べた。

「犬はきっと暴風雨に怯えていて、開いていたアパート2階の窓から飛び降りたのでしょう。そして21歳の女性の真上に落ち、女性は病院に搬送されたのです。」

「事故は非常に深刻なように見えますが、幸いなことに女性の怪我は、命や健康を脅かすようなものではありませんでした。」

なお警察は現在、この犬の飼い主に対し「意図せずに、中程度または軽い健康被害を引き起こした」として捜査を進めているそうで、飼い主が犬を世話する際に十分な注意を払っていなかった責任を問われる可能性があるという。

この事故を受け、スコブロニスカ氏は「今回の件は、アパートで動物を飼う際に安全性を確保することがいかに重要であるかを示しています」と述べ、「ペットは大きな音や雷を怖がるので、外出する時は全ての窓やドアを閉めることを忘れないように」と注意喚起した。

そしてこのニュースには、「犬が上から降ってくるなんてそうあるものではないだろう」「女性が亡くなっていた可能性もあった。飼い主の責任は大きい」「これはトラウマになるね」「とにかく女性が無事で良かった」といったコメントが寄せられた。

ちなみに昨夏には中国で、マンション4階(3階という報道も)の窓から転落した男児を、たまたま通りかかった男性が素手で受け止めて命を救っていた。一方でインドネシアでは今年6月、ジムでランニングマシンを使用していた女性(22)が、開いていた3階の窓から転落し死亡していた。

画像は『TVN24 「Pies wyskoczył z okna i spadł na kobietę. Nagranie」』より
(TechinsightJapan編集部 A.C.)