就職者数と就職率の両面からランキングした

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警察官・消防官・自衛官に強い大学はどこか (写真:セーラム/PIXTA)

18歳人口が急減する日本では、私立大の半数以上が定員割れで、赤字も4割に達する。一方、研究成果の社会還元など大学の新たな役割も期待されている。では、そんな中で勝ち組となる「本当に強い大学」はどこか?

『本当に強い大学2024』は、入試から教育・研究、就職まで今の大学がわかるテーマを徹底取材し、1冊にまとめた「週刊東洋経済」の臨時増刊号だ。その誌面から、注目記事をお届けする。


今回は、就職者数と就職率の両面から「警察官・消防官・自衛官に強い大学ランキング」を見ていこう。

警察官の就職者数は、多い順に日本大学国士舘大学日本文化大学東海大学帝京大学。大規模大学が数多くランクインする中、法学部のみの単科大学の日本文化大が3位に入る。

同大は公務員就職に力を入れ、就職率に注目すると警察官と自衛官が1位で、消防官は4位だ。警察官就職率の2位も法学部のみの単科大の清和大学で、3位には2028年に閉校予定の高岡法科大学が入った。

消防官の就職者数1位は救急救命士としての知識や技能を習得できる体育学部・スポーツ医科学科を有する国士舘大で、2位の帝京大の就職者数を大きく引き離す。3位には帝京平成大学が入った。

就職率の1位は消防官職員採用試験対策に力を入れる東海学院大学で2位は危機管理学部に救急救命学コースを持つ千葉科学大学、3位には国士舘大が入っている。

自衛官への就職者は日本大、東海大、国士舘大が多い。就職率は日本文化大、武蔵野音楽大学びわこ成蹊スポーツ大学が上位。武蔵野音楽大がランクインするのは自衛隊に音楽隊があるためで、9位にも東京音楽大学が入っている。




(井沢 秀 : 大学通信 取締役情報調査・編集部部長)