13、14年に連覇したゴールドシップ(c)netkeiba

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 京都競馬場で6月23日(日)に行われる宝塚記念(3歳上・GI・芝2200m)。目前に迫る“上半期のグランプリ”で、これまでに生まれた記録や興味深い出来事とは。今回は種牡馬について、84年グレード制導入以降の記録を深堀りする。

 全40回の中で複数勝利した種牡馬は7頭。最多はステイゴールドの【5-0-0-17】で、09年にドリームジャーニーが初制覇すると、10年にナカヤマフェスタ、12年にオルフェーヴル、13年と14年にゴールドシップが白星を飾っている。また、昨年はドリームジャーニー産駒のスルーセブンシーズが2着。ステゴ産駒は有馬記念にも強く、しばしば“グランプリ血統”と称されるが、その名にふさわしい結果を残している。

 2位はサンデーサイレンスの【3-5-6-34】。97年マーベラスサンデー、98年サイレンススズカ、06年ディープインパクトが勝ち馬に名を連ねる。以上の2頭が3勝以上をマークした種牡馬。以下、キングカメハメハの【2-2-0-21】、ミルジョージの【2-0-1-4】などが続く。

 数々のビッグレースを制しているディープインパクト産駒は【1-2-6-29】。複勝圏内に好走する馬は多いものの、勝ち馬は16年マリアライトのみで、勝率は2.6%と振るわず。広いコースの根幹距離を得意としている種牡馬だけに、阪神芝2200mは苦手な条件なのかもしれない。

 今年は京都芝2200mが舞台で、例年とは傾向がやや異なりそうだ。昨年以降に同舞台で行われた25鞍を見てみると、キズナ産駒が5勝、ハーツクライ産駒が3勝を挙げている。また、ディープインパクト産駒も2勝で、うちひとつはプラダリアの京都記念。同じ京都芝2200mの実績があるのは心強く、GIタイトルに手が届いても不思議ではない。

【産駒が2勝以上を挙げている種牡馬】
■5勝
ステイゴールド

■3勝
サンデーサイレンス

■2勝
キングカメハメハ
ミルジョージ
ブライアンズタイム
バゴ
エンドスウィープ