フランス北西部カランタンレマレで結婚式を挙げるハロルド・テレンスさんとジーン・スワーリンさん(2024年6月8日撮影)。(c)LOIC VENANCE / AFP

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【AFP=時事】第2次世界大戦(WWII)でノルマンディー(Normandy)上陸作戦に参加した米退役軍人のハロルド・テレンスさん(100)が8日、米国人婚約者のジーン・スワーリンさん(96)と仏北西部ノルマンディー地方で結婚式を挙げた。

 テレンスさんは式に先立ち、作戦の開始日「Dデー(D-Day)」から80周年を記念する式典で表彰されていた。

 結婚式はカランタンレマレ(Carentan-les-Marais)で催され、青いスーツ姿のテレンスさんが入場すると、親族や友人に拍手で迎えられた。

 ピンク色のドレスをまとったスワーリンさんは、ホイットニー・ヒューストン(Whitney Houston)さんの「I Will Always Love You(邦題:オールウェイズ・ラヴ・ユー)」に合わせて入場。

 テレンスさんは「若返った気分」「人生で最高の時だ」と語った。

 2人はエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領がジョー・バイデン(Joe Biden)米大統領を歓迎するためパリのエリゼ宮殿(Elysee Palace)で開催した夕食会にも出席。

 マクロン氏は、「きょう、ハロルドはジーンと結婚するためわが国を選んでくれた。新郎新婦におめでとう」と、乾杯の音頭を取った。

 スワーリンさんは挙式を控え、「ふさわしい男性を96年待ち続け、女王と王だけが経験できるような結婚式を迎えることができた」とコメントした。

 大戦後、テレンスさんは先妻のセルマさんと結婚。70年間を共にし、3人の子どもを育てた。

 2018年にセルマさんが亡くなると、21年に友人の紹介で、夫に先立たれたスワーリンさんに出会った。2人はそれ以来、一緒に暮らしている。

翻訳編集】AFPBB News

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