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 歌手の門倉有希(かどくら・ゆき)さんが6月6日に乳がんのため死去したことが分かった。50歳。福島県出身。7日に公式サイトを通じ、ファンへ伝えた。

 門倉さんは19年に乳がん闘病を公表。株式会社門倉有希音楽事務所の代表は、「2019年2月に乳癌が発覚し5年4ヶ月間、闘病生活を続けながらステージに立ち続けてきましたが一昨年12月から体調不良でお休みを頂戴し、今年はデビュー30周年、もう一度ステージに立つ為、治療に専念してまいりましたが6月6日に永眠いたしました」と伝え「1994年2月23日『鴎…カモメ』でデビューしてから支えて頂いた関係者の皆様 暖かいご声援を頂いたファンの皆様、そしてここまで門倉有希の治療をサポートして頂いた医療従事者の皆様にこの場をお借りして心よりお礼申し上げます。30年間、門倉有希を応援、支えて頂いた皆様 本当にありがとうございました」と感謝を伝えた。

 関係者によると18年8月ごろに胸部に異変を確認したものの、単なるできものだと思い、痛みを自覚しながらも、同年末ごろまで市販の塗り薬で対処していたという。19年2月に貧血で倒れ緊急入院。検査でがんが見つかった。

 入院中は主に放射線治療を受け、19年3月には念願だった故郷・福島県須賀川市でのコンサートも実施。その後は週1回の通院による抗がん剤治療に切り替え、順調に回復していたという。

 門倉さんは1994年、「鴎…カモメ」でデビュー。96年、NHK新人歌謡コンテストで「女の漁歌」を歌い、グランプリを受賞。その年に「第47回NHK紅白歌合戦」に初出場した。98年にリリースした「ノラ」は現在もカラオケランキングの上位をキープ、ロングヒットとなっている。