全仏オープンテニス、男子シングルス1回戦。試合に敗れ、コートを後にするラファエル・ナダル(2024年5月27日撮影、資料写真)。(c)Emmanuel DUNAND / AFP

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【AFP=時事】男子テニスのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)が28日、長年のライバルであるラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)について、来年の全仏オープン(French Open)に出場したくなっているはずだと信じていると話した。

 ジョコビッチとナダルはこれまで59回対戦し、そのうちローラン・ギャロス(Roland Garros、全仏オープン)では10回顔を合わせている。

 ジョコビッチらスター選手が観戦する中、ナダルは27日の1回戦で大会第4シードのアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)にストレートで敗れ、今年の大会から姿を消した。2005年の初出場以来、ナダルが全仏で敗れるのはジョコビッチとロビン・ソデルリング(Robin Soderling、スウェーデン)に次いでズベレフでわずか3人目。基本的にはこの試合がナダルにとって最後の全仏だとみなされている。

 1回戦に勝利した後の会見で、ジョコビッチはナダルの試合について「素晴らしかった。イガ(・シフィオンテク<Iga Swiatek、ポーランド>がいて、(カルロス・)アルカラス(Carlos Alcaraz、スペイン)がいて、みんなあの唯一無二の瞬間の雰囲気を少しでも感じたかった。彼の最後の全仏になる可能性があったからだ。それでも、そういうふうには見えない」と語った。

 39歳の誕生日を迎える2025年大会に、ナダルが出場すると予想しているかという質問に対しては「そうだ、そう見える」と返答。「非常にいいプレーをしていたと思う。ストレート負けだったが、第2、第3セットは本当に接戦だった」と話し、「どちらかを簡単に取っていてもおかしくなかったし、別の展開になっていたかもしれない」と続けた。

 ナダル自身は、将来について明言はできないと話している。それでもジョコビッチは「彼にとっては組み合わせが少し不運だった。ズベレフは絶好調で、ローマ(イタリア国際<Internazionali BNL d'Italia 2024>)で優勝し、サーブが飛び抜けてよかった」と振り返った。

「あれだけ感触よく打てているサーシャ(ズベレフ)と当たるのは厳しい。とはいえ見ていて最高だった。デビスカップ(Davis Cup)を除いて、あのレベルの試合を生で1セットでも見られたのはいつだったか、思い出せないほどだ」

【翻訳編集】AFPBB News

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