[5.26 J1第16節 FC東京 0-1 G大阪 味スタ]

 負傷から5試合ぶりに出場したピッチで、チームを勝利に導いた。ガンバ大阪のMF山田康太は後半39分から出場すると、その1分後にゴール。「少ない時間だったけど、結果を残せたのでよかった」と笑顔を見せた。

 5月3日の第11節・アビスパ福岡戦に出場してから戦線離脱していた山田は、今節待望のメンバー入り。ベンチスタートで試合を見守った。0-0のまま後半39分に山田がピッチへ。ダニエル・ポヤトス監督から受けた指示はシンプルだ。「シュートを打ってほしいと言われた。細かい指示というよりは、あまりサイドに逃げずにライン間で勝負してほしいと。シュートを打ってほしいというのが頭にあったのでうまくいった」。そして出場1分後に結果を出す。

 後半40分、右サイドに移動したMFウェルトンがボールを収めると、山田はPA右の浅い位置で待ち構えた。「ゴール前にクロスというよりは一個手前のスペースが空いているイメージがあった。そこにいてプレーをしたいと思っていた」(山田)。パスを受けた山田が右足シュートを放ち、ゴール左隅に決め切った。

 今月頭の負傷も、冷静に回復を待った。「コンディションをしっかり整えることがまずチームのため」。慌てることなく、活躍の瞬間を迎えた。柏レイソルから今季加入して待望の移籍後初ゴール。「そこまで量産するようなタイプでもないので、一喜一憂しているわけではない」と語りながらも「出ている選手としてひとつ数字は見られる。ここから取っていけたらいい」とさらなる活躍にも意欲をのぞかせた。

(取材・文 石川祐介)