京都HJに出走予定のヴァリアメンテ(c)netkeiba

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 京都競馬場のダートコースのさらに内側に設けられている障害コースを3週半。中山グランドジャンプ(4250m)、中山大障害(4100m)に次ぐ3930mの距離に延べ18回の障害が用意されている難コース。最終障害を飛んだあとはダートコースを横切り、最後の直線に障害は設けられていないが、ある程度の先行力は欲しい。2021、22年を除く、京都競馬場で行われた過去10回で1番人気馬は[4-1-0-5]で3番人気以内馬は[6-4-4-16]。

 ◎ヴァリアメンテは2月の小倉競馬オープン競走で2番人気3着。この時はスタートの不利と最初の障害で他馬と接触しようかというシーンがあって、序盤は思うようなポジショニングで競馬が出来なかったが少しずつリカバリー。最後は差を詰めようとしたが、前半に脚を使ったことも影響したのか伸びなかった。しかし、このレースを勝ったオールザワールドは次走の三木ホースランドパークジャンプSを楽勝し、2着スワヤンブナートも同3着。レベルの高い1戦だった。自分の競馬ができれば平地オープン馬の力を見せてくれることだろう。

 〇スワヤンブナートは三木ホースランドパークジャンプS3着馬。前走は、途中手応えが悪くなってポジションを下げてしまうシーンもあったが、鞍上の叱咤激励に励まされるように再び盛り返し3着争いを制し、ヴァリアメンテに先着している。まだキャリアは浅いものの500kgを超える大型馬で飛びも大きく、安定した飛越を見せている。障害転向後、ここまで4戦して4着以下なし。5歳という年齢からも豊かな将来性が垣間見える。

 ▲サクセッションは新潟ジャンプSをレコード勝ち。レース後は、暑い時期を避けるようにしっかりと間隔をとって、前走の牛若丸ジャンプSは初の固定障害も意に介さず、好位から流れ込むように3着。休み明けとしては悪い内容ではなかった。まだキャリアが浅いものの平地時代はジュニアCに勝ち、スプリングS3着。その脚力は侮れない。

 △トライフォーリアルは昨年の京都ハイジャンプ2着馬。続く東京ジャンプSでも3着となったときは将来を嘱望される存在となったが、昨年秋は不甲斐ない競馬を続けてしまった。立て直しを図られた前走は休み明けで精彩を欠いたが、改めて期待したい。最後に9歳となったが先行力のある△アサクサゲンキの名をあげておく。