GI馬2頭の半弟となるバトルハーデン(昨年12月撮影、ユーザー提供:slaさん)

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 名門ゆかりの良血馬が巻き返しなるか。海外GI勝ち馬2頭の半弟となるバトルハーデン(牡4、栗東・矢作芳人厩舎)が、日曜東京9Rのテレ玉杯(4歳上・2勝クラス・芝1600m)で3勝目を狙う。

 バトルハーデンは父ドゥラメンテ、母ラヴズオンリーミー、母の父Storm Catの血統。半兄のリアルスティールは16年のドバイターフの覇者。半姉のラヴズオンリーユーは19年のオークス、21年のクイーンエリザベスII世C、BCフィリー&メアターフ、香港Cを制した名牝だ。母系を遡れば曾祖母は名マイラーにして名繁殖牝馬のMiesque。したがって近親にはKingmambo、East of the Moon、Study of Manなどの錚々たる名馬が並ぶ。

 兄姉と同じく矢作厩舎に所属し、ここまで7戦2勝。3走前の1勝クラス(阪神芝1600m)で2勝目をゲット。このまま出世の階段を駆け上がるかに思えたが、昇級後は1番人気で8着、2番人気で5着と、2戦連続で人気を裏切っている。物足りなさは否めないが、あえて敗因を挙げるなら、ともに緩い馬場だったこと。現状ではパンパンの良馬場がベストといえるだろう。

 今回は高速決着が続く東京が舞台。しかも良馬場が見込めるとあって、絶好の条件に映る。今度こそはしっかりと勝利をつかみ取り、夏以降の飛躍につなげてほしい。