キタサンブラックの半弟 兄の主戦・武豊騎手と青葉賞でダービー切符獲得へ
まずは兄に一歩近づこう。GIを7勝したキタサンブラックの半弟となるシュガークン(牡3、栗東・清水久詞厩舎)が、青葉賞(3歳・GII・芝2400m)で重賞初挑戦初制覇を目指す。
シュガークンは父ドゥラメンテ、母シュガーハート、母の父サクラバクシンオーの血統。半兄のキタサンブラックは16年と17年の天皇賞(春)を連覇するなど、GIを7勝した歴史的名馬。種牡馬としてもイクイノックスやソールオリエンスを送り出し、大成功を収めている。また、同じく半兄のショウナンバッハとエブリワンブラックもオープンまで出世している。
ここまで3戦2勝。2月の新馬(京都芝1600m)は惜しくも2着だったが、勝ったのは続くアーリントンCでも4着に健闘するワールズエンド。何より結果的にマイルでは距離不足だったから致し方ない。続く未勝利(阪神芝2000m)で初勝利を挙げると、昇級戦の大寒桜賞も2馬身差の完勝。逃げて良し、控えて良しのレースセンスは大きな武器で、まだまだ底を見せていない。
今回が重賞初挑戦だが、鞍上はデビューから手綱をとり、兄キタサンブラックの主戦も務めた武豊騎手。左回りは経験済みの上、200mの距離延長も何ら問題ないだろう。そのポテンシャルを考えれば、ここは通過点。2着以内に与えられる日本ダービーの優先出走権獲得は当然のこと、願わくはあっさりと勝って、大舞台に弾みをつけたい。