メシウス(旧社名、グレープシティ)は、Windowsデスクトップアプリケーション開発用UIフレームワーク「Windowsフォーム」上で利用できるコンポーネントセット「InputManPlus for Windows Forms」と「MultiRowPlus for Windows Forms」の最新バージョン「12.0J」を1月31日にリリースする。

同時リリースされる2つのコンポーネントは、昨年11月にリリースされた最新の「.NET 8」に対応したもので、これによりコードジェネレーターPGOやNative AoTによる高パフォーマンス、改善・強化された高セキュリティ機能を持つアプリケーションを開発可能になる。Visual Studioの新しいフォームデザイナにも対応しており、スマートタグや専用ダイアログを使用したコントロール機能設定を利用できる他、それぞれ個別に新機能も実装されている。

○ダークモード対応のバルーンチップ、パスワード強度チェック機能を強化した「InputManPlus for Windows Forms」

「InputManPlus for Windows Forms」は、日本仕様に対応した入力フォーム用コンポーネント。今回の「12.0J」では、エラー通知や簡単な説明をポップアップ表示する「バルーンチップ(GcBalloonTip)コントロール」で最新のWindowsのデザインに対応したライト・ダークモードの表示が可能になった。

ライト・ダークモードの表示が可能になった「バルーンチップコントロール」(同社資料より)

セキュリティ面では、パスワードの強度をチェックする機能を強化、パスワード必須条件を指定する「PasswordStrength」、パスワード強度を通知する「PasswordLine」、通知用ツールチップの設定「PasswordTipInfo」の3つのプロパティを追加している。また、汎用検証コンポーネント(GcCommonValidator)も強化され新規検証用プロパティが複数追加された。

入力パスワード強度をチェックするプロパティを追加(同社資料より)

○行のピン留め表示や月の開始日指定などが可能になった「MultiRowPlus for Windows Forms」

「MultiRowPlus for Windows Forms」は、日本仕様の複数行グリッド・自由レイアウトの帳票やカレンダー用のUIを収録したコンポーネント。最新の「12.0J」では、TogglePinnedRowsプロパティで重要な行を上部に固定表示できるようになった他、セル入力の値の集計と結果を表示するサマリ型セル(SummaryCell)で計算結果がエラーの場合、任意のエラーメッセージを表示する設定が可能になった。また、カレンダー(CalendarGrid)で、月の開始日を自由に指定できるようになった。

MultiRowコントロールのグリッド表示で選択行を上部固定表示可能に(同社資料より)

「InputManPlus for Windows Forms 12.0J」「MultiRowPlus for Windows Forms 12.0J」の利用は、1ユーザー1開発ライセンスで176,000円となる。