ヤマハは、ドラムマシン、シンセサイザー、サンプラーを搭載し、一台だけでどこでも音楽制作ができるオールインワンギア「SEQTRAK」を2024年1月26日に発売する。希望小売価格は55,000円。

「SEQTRAK ORANGE」

「SEQTRAK BLACK」

「SEQTRAK」は、ドラムマシン、シンセサイザー、サンプラーなど、音楽制作からパフォーマンスを行うために必要な機能を一台に集約したオールインワンギア。

3つのユーザーインターフェースで構成

ドラムマシン、シンセサイザー&サンプラー、サウンドデザイン&エフェクターを操作できる3つのユーザーインターフェースで構成されており、楽器の音色や効果音など2,000種類以上のプリセットを備え、軽量コンパクトなボディ(W343×H38×D97mm/0.5kg)にはスピーカーやマイク、充電式リチウムイオンバッテリーを搭載する。

サンプラー音源部「AWM2」とシンセサイザー音源部「FM」

音源部分にはアコースティック楽器からシンセサイザーまで多彩な音色を再現・合成する「AWM2」(最大128音ポリフォニック)と、シンセサイザーやエレクトリックピアノなどの個性的なデジタルサウンドを生み出す「FM」(4オペレータ/最大8音ポリフォニック)を採用。リバーブ、ディレイ、ディストーションなどのエフェクトと組み合わせて、多彩なサウンドを演出できる。また、一つのプロジェクト(曲)につき最大128のステップを入力できるシーケンサー機能を装備。好みのトラック(一つのサウンドが割り当てられた演奏パート)やパターン(ループ再生されるフレーズ)を組み合わせながらテンポやスイングなどもシームレスに設定でき、オリジナルな音楽制作が行える。

専用アプリケーション「SEQTRAK」のUI

各種パフォーマンス機能も用意。例えば、リアルタイムでトラックとパターンを組み合わせたり、演奏中でもスライダー操作で瞬間的な変化を与えるエフェクトを使って、音楽表現の幅を広げられる。専用アプリケーションで使える機能「VISUALIZER」で楽曲と同期する映像を作れば、映像と音楽がセットになったパフォーマンスもできる。外部機器と有線接続できる基本的な端子に加え、アプリとワイヤレス接続できるBluetooth MIDIや大容量のデータ転送を可能にするWi-Fi機能も搭載。

「VISUALIZER」機能では、音楽(MIDI)に反応するビジュアルエフェクトの作成が可能

先述の専用アプリケーション「SEQTRAK」(iOS/Android/Mac/Windows対応、無料)では、オリジナリティーをより深く追求できるように視覚的に操作できるGUI Editorを搭載。本体のノブやキーの操作でアプリ画面をリアルタイムに変化させられるのはもちろん、アプリからもサウンドデザインやトラックのパターン調整を直感的に行える。また、追加コンテンツや既に所有しているサウンドデータをアプリ経由で本体に移植できるので、より多くのサウンドが利用できるようになる。さらに、チュートリアル機能も用意。操作内容や関連機能の解説が画面にリアルタイムに表示されるので、使いながら各種機能と操作方法を習得できる。先述の「VISUALIZER」機能では、音楽(MIDI)に反応するビジュアルエフェクトの作成が可能だ。

給電は、USB Power Deliveryまたは、先述の充電式リチウムイオンバッテリーで行う(連続最大駆動時間は3〜4時間)。本体のほか、USB-C to USB-Cケーブル、専用MIDI変換ケーブルなどが付属する。カラーはORANGEとBLACKの2色を用意。