永谷園のお茶づけ(調理例、写真提供:永谷園ホールディングス)

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永谷園のロングセラー商品「お茶づけ」シリーズはなぜ味によって小袋のゴミの分類が異なるのか――こういった疑問をX(旧ツイッター)で投げかけた消費者と、永谷園公式アカウントとのやり取りが話題になっている。

お茶づけ海苔は「プラ」、たらこ茶づけは「紙」と裏面に表記されている。理由が明かされ、「企業努力がすごい」「説明されると納得の理由」と感心する声も出ている。永谷園の広報担当者に詳しく聞いた。

「『お茶づけ海苔』だけは細長いあられ」

永谷園公式Xは2023年11月20日、引用リポストで消費者の疑問に応じた。

「『お茶づけ海苔』だけは細長いあられ (松葉あられ) を使用しているため、あられが内袋を突き破ってしまう可能性があります。
その対策として包材の強度を高めるため、プラスチックを他のお茶づけの内袋より多く使用しているので、『お茶づけ海苔』だけプラに分類されるのです」

投稿を受けてXでは、「そんな理由があったなんて...」「企業努力がすごい」「説明されると納得の理由 あられが違うことすら気が付かなかった」と感心が広がっている。一方で「今度は何故そこまでして『お茶づけ海苔』だけ『松葉あられ』なのかが疑問に」という反応もあった。

シンプルなメニューなので「具材として存在感のある松葉あられを」

永谷園ホールディングス(東京都港区)の広報担当者は21日、J-CASTニュースの取材に対して、レギュラーシリーズ「さけ茶づけ」「梅干茶づけ」「たらこ茶づけ」「わさび茶づけ」には、「丸形(粒状)のぶぶあられ」が入っていると説明。「お茶づけ海苔」だけ、あられの形が違う理由を次のように明かした。

「海苔はシンプルなメニューであることから、具材として存在感のある松葉あられを、他のメニューについては海苔の他にも商品名にある具材が入っているため、具材とのバランスを考えてぶぶあられを使用しています」

Xでの反響の大きさに、改めて情報発信に意気込んでいた。

「今回の投稿をきっかけに、多くの方に包装資材へのこだわりについて知っていただき、社員にとっては当たり前だと思っていたことが、まだまだお客さまには浸透していないこともあることを実感いたしました。食品メーカーとして商品のおいしさはもちろんのこと、これからはこうした視点での発信についても継続的にしていきたいと考えております」