約1万1000年前の「ペニスを握る人間の巨大な像」がトルコの古代遺跡で発見される
トルコ南東部にある新石器時代のカラハン・テペ遺跡で2023年9月に行われた発掘調査により、「ペニスを握る約1万1000年前の男性の像」が発見されました。また、同時に行われたカラハン・テペ遺跡の姉妹遺跡であるギョベクリ・テペ遺跡の発掘調査では、顔料が残った等身大のイノシシの像も見つかっています。
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New Statues and Fresh Insights from Karahan Tepe and Göbekli Tepe | Ancient Origins
https://www.ancient-origins.net/news-history-archaeology/karahan-tepe-0019457
Sculpture Of Man Holding Penis Discovered Near A Temple In Turkey | Pics | Viral News, Times Now
https://www.timesnownews.com/viral/penis-sculpture-of-man-turkey-article-104164728
11,000-year-old statue of giant man clutching penis unearthed in Turkey | Live Science
https://www.livescience.com/archaeology/11000-year-old-statue-of-giant-man-clutching-penis-unearthed-in-turkey
9月にカラハン・テペ遺跡で行われた発掘調査により、高さ2.3メートルの男性の像が発見されました。この像は肋骨(ろっこつ)や肩の骨が浮き出ており、「死者」として作られた可能性があるという点が特徴的でしたが、さらに驚くべきことにこの像は自身のペニスを握っていました。
以下の写真が実際に発掘された「ペニスを握っている男性の像」であり、確かに両手でペニスを握っているように見えます。像は発見時は2つに折れており、上の部分はベンチに横たえられていたそうですが、もとは写真のように直立した状態だったとみられています。
横から見るとこんな感じ。カラハン・テペ遺跡の立像は約1万1000年前のものとみられており、「最古の自然主義的な等身大の人間の像」である可能性があるとのこと。
また、カラハン・テペ遺跡の近くでは以下の「ハゲタカを模した像」も発見されたことが報告されています。
同時に行われたギョベクリ・テペ遺跡の発掘調査では、石灰岩で作られた全長1.35メートル、高さ0.7メートルの等身大のイノシシ像も出土しました。この像は約1万700〜1万200年前にさかのぼり、表面に赤・黒・白の顔料が残っていたとのことです。
今回の発掘調査には関与していないノースカロライナ大学チャペルヒル校の人類学教授であるベンジャミン・アーバックル氏は、「これらの遺跡から発見された最新の壮大な発見は、農耕以前の社会についての私たちの理解を大きく変えつつあります」とコメント。農業が始まる前の狩猟採集社会は比較的小規模で、平等主義的だったと考えられてきましたが、カラハン・テペ遺跡などで見つかっている洗練された彫刻群は、より複雑な組織化された社会の存在を示唆するとのこと。
同じく発掘調査には関与しておらずトロント大学の人類学教授を務めているエドワード・バニング氏は、あくまで推測ではあるものの、カラハン・テペ遺跡で見つかった立像は死者である可能性が高いと指摘。「像がペニスを握りしめているという事実は、この人物が建物に関連する家系や氏族といった社会的集団の始祖であることを象徴している可能性があります」と述べました。