YUNA 撮影/関根いおん

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2020年に「Nizi Project」に出演し、日本中の注目を集めたYUNA。番組終了後に日本での活動をスタートし、昨年10月にはソロアーティストとしてデビュー、恋愛リアリティ番組『彼とオオカミちゃんには騙されない』(ABEMA)に出演するなど活動の幅を広げている。今回はバラエティ番組への出演や、プライベートで夢中になっていることを聞いた。

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──これまで『今夜くらべてみました』や『彼とオオカミちゃんには騙されない』に出演されていましたが、そういう番組での共演者の方がご覧になっていたということも多そうですよね。



YUNA 『今くら』だと指原(莉乃)さんが声をかけてくださって、でも私はずっと韓国に住んでいたので、正直日本の芸能界にあんまり詳しくないんですよ。だから「うわ〜、有名人が私のこと知っているらしい!すごい!」みたいな感じだったんですけど、黒柳徹子さんだけはお母さんから「芸能界の神だから」と教えられていたのでよく知っていて。

いつか飴をもらいたいなと思っていたので、本当にもらえたときはマジで手が震えました(笑)。黒柳さんは私のおばあちゃんおじいちゃんでも知っている方なので、そういうときに「私ってテレビに出ていたんだな」と思いますね。ちなみにいただいた飴は今でも家宝にして持っています!

──昨年の『オオカミちゃん』への出演はこれまでの活動からすると意外だなと思ったのですが、素の自分を見せることへの怖さや抵抗はありませんでしたか?



YUNA 私は見た目がちょっと幼く見えるし、ふわふわ系とよく言われたりするんですけど、これまでも素のちょっと男前な性格やガサツな部分を隠していたつもりはないんです。だけど放送されてから「こんな子だったんだ」と言ってくださる方が結構いたので、改めて自分らしい姿を見せられたのかなと思います。

ただ私としては、それよりも「恋」という新しい分野が自分の中に入ってくる方に抵抗がありました。今までは恋って触れてはいけないものだったので、「いや、恋愛って知らないしな」って(笑)。

──テーマは新しいものでも、この番組で見られるのはYUNAさんの自然体な姿だったんですね。



YUNA ただ、すごく人見知りなので、初期は「全然知らない同年代の男女10人で一日中一緒にいろと言われても……」と思っていたんです。でも撮影期間がコロナの影響で6ヶ月くらいあったので、最終的にはスタッフさんに驚かれるくらい仲良くなりました(笑)。逆にそういう楽しい現場だったからこそ、自分の素が出すぎたのかもしれないですね。

──シリーズ自体のファンが多い番組ですが、反響はありましたか?



YUNA 結構ありましたね。私たちのカップルはどちらかというとコメディ寄りでラブロマンス的な雰囲気ではなかったんですけど、「今までなかった」と違う意味ですごく反響があり、他のカップルとギャップがあって気楽に見られて爆笑できたという方もいて。そういう形でも受け止めてもらえるんだなと知ることができて嬉しかったです。

──そういう反応は普段からチェックしているんですか?



YUNA すごく自分に自信がある時期だと何を言われても「あ、そっか」くらいで終わりますけど、コンディションがよくなかったりすると影響を受けてブレやすくなっちゃうので、半分半分ですかね。ただ、ある程度のモニタリングも必要かなと思っています。

──YUNAさんは現在アーティストとしても活動されていますが、普段はどういう音楽を聞くことが多いですか?



YUNA ジャンル問わず聞くんですけど、おしゃれでちょっと落ち着いたR&B系やジャズ系、シンギンラップ系をよく聞くかなと思います。J-POPだとちゃんみなさん、K-POPだとBOYNEXTDOORというグループの音楽スタイルが好みなので聞いていますね。最近だとKing Gnuさんが歌っている『呪術廻戦」』のオープニングソングがめちゃくちゃカッコよくて好きです。

──それはKing Gnuさんから知ったのか、それとも『呪術廻戦』からですか?



YUNA 『呪術廻戦』からです! アニメ・漫画が唯一の趣味なんですよ。少年ジャンプ系がすごく好きで、一番好きなのは『僕のヒーローアカデミア』。もちろん『ONE PIECE』も最高で、アニメを3年かけて全話観ました(笑)。最近放送を待っているのは『薬屋のひとりごと』。漫画だと内容が少し難しいところがあったので、アニメのだとどうなるのかなと楽しみにしています。

あと漫画だと『ミステリと言う勿れ』がめちゃくちゃ好きで、実写化の映画も楽しみ! 最近だと『ホタルの嫁入り』が面白いですね。唯一読んでいるロマンス作品なんですけど、ちょっと愛重めなところが好き(笑)。あと『赤羽骨子のボディガード』というスパイの話も面白いです!

──昔からアニメや漫画はよくご覧になっていたんですか?



YUNA 全然です。昔はサンリオのオタクでいろいろグッズを収集していたんですけど、忙しくなってからは趣味や好きなものが全然なかったんです。アニメや漫画を好きになったのはコロナの影響が大きいですね。

アニメという概念がなかった私の世界を、『鬼滅の刃』が広げちゃって(笑)。「なんで26話しかないんだろう」「なんで1話20分しかないの?ありえない!」と思ったくらいハマって、そこからいろいろ観るようになりました。最近は3大作品と言われている”ワンナブル(『ONE PIECE』『NARUTO』『BLEACH』をまとめた韓国での呼び方)”の『BLEACH』を見始めました。

──昔のものはもちろん、新しいものもどんどん増えているので時間がいくらあっても足りないですね。



YUNA 本当にもう観ても観ても追いつかないんですよ! あとアニメの流れで声優さんも大好きなので、いつか名前を呼ばれたいなという夢もあるんです(笑)。特に津田健次郎さんのちょっと低めで個性のあるハスキーな声が大好きで、中井和哉さんとかも好きです。スケジュールがあえば声優さんのイベントもめちゃくちゃ行きたいですね。

──すごく楽しそうに話してくださって、本当にお好きなのが伝わってきました(笑)。去年はファンミーティングを開催、先日もリリースイベントがありましたが、ファンの方はYUNAさんにとってどういう存在ですか?



YUNA 私が活動する意味であって、理由だと思うんです。ファンの方がいるからこそ活動できますし、いるからこそ頑張れるので、会える機会があるなら私ができることは全部したいなと思っていて。だからなるべくファンのみなさんの顔や名前は覚えようとしています。

──すごいですね!



YUNA いやいや、当然だと思います。私がもらっている部分もありますし、これくらいはしないと。人間なので限界はあるんですけど、なるべくなら覚えたいです。

──ファンの方からもらったものに返していきたい、という思いなのでしょうか。



YUNA 返すとよりは、お互いにあげ続けてそれが回るという関係が一番理想的なのかなと思っていて。「もらったからあげるよ」というよりは、「私もあげたいけど、あなたもくれるのね」という関係がいいなと思います。

──コロナ禍もあり、ファンの方とはコメントなどでの交流が多かったと思いますが、直接会えると伝わり方はやはり違いますか?



YUNA もう全然違いますね。フレンドリーな方もいれば、泣いてしまう方や固まっちゃう方もいたり。コメントでは伝わらなかった部分がたくさんあって、より記憶に残りやすいです。だからそういうイベントがあるときは、「この前来てくれたあの方たち、今日も来ているかな?」と考えちゃいますね。

──これからお仕事やプライベートでやってみたいことはありますか?



YUNA 今までやったことがない分野に挑戦してみたいなと思っていて、特に演技や声優はこれから時間かかってもやってみたいです。プライベートだと免許を取りたい。大人になれそうだから(笑)。

──大人に?



YUNA 周りの友だちが免許を取っているのを見ると「すごい大人になってる、こわ〜」って思うんですよ(笑)。小学校とか中学校から一緒にいる子たちが運転しているは、お酒を飲んでいるのを見るよりも大人感があるんです。だから私も運転してみたいなと思うところもありますし、免許があって悪いことはないので! 

あとは地中海に旅行に行きたいですね。前はアジアやハワイによく旅行をしていたんですけど、ヨーロッパのほうには行ったことがなかったので、全然違う感性があるんじゃないかなと思って。特に地中海周りは余裕があって「セレブだな〜」って思うのでぜひ行ってみたいです(笑)。

(取材・文/東海林その子)