実は巨人の得点圏チームトップ!2年目・ウォーカーは追撃のキーマンになれるか

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夏場の巻き返しに向けてウォーカーが力を発揮するか(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

「2年目のジンクス」を打破することは、決して不可能ではありません。

 巨人のウォーカー外野手です。来日1年目となる昨シーズンは124試合に出場し、打率2割7分1厘、23本塁打とブレイク。苦境にあえぐチームの中で希望の光となり、年俸1億円で2年契約とサクセスをつかみました。

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 ところが、競争に次ぐ競争こそ巨人の巨人たる所以。今シーズンは同タイプの新外国人・ブリンソンが加入し、外野手はオコエや梶谷、秋広らとのサバイバル戦に臨むことになったのです。

 守備面でも弱点を抱えることから、ファンの間では「出番なく、そのままフェイドアウトしてしまうのか…」との不安もよぎりましたが、ふたを開けてみれば今季も一軍に定着。スタメンで、あるいは代打の切り札で、欠かせない戦力として生き残りを果たしているのです。

 一般紙の巨人担当記者は言います。

「打率2割8分9厘と数字をまとめてきたことも流石ですが、ウォーカーが立派なのは得点圏打率が高く、チームトップの4割1分2厘をマークしていることです。今年の巨人はチーム打率こそ2割5分6厘とDeNAに続いてリーグ2位ですが、実は主力の得点圏打率が良くない。ここ一番で走者がホームに還らない例も多々あるんです」

 一例を挙げると…。

中田 2割4分2厘
坂本 2割3分6厘
吉川 2割3分5厘
大城 2割1分3厘
丸  1割8分2厘

 なるほど。不動のレギュラーがチャンスで必ずしも機能していないことが、数字からはうかがえるのです。

「その点、ウォーカーやブリンソン(同3割7分1厘)はプレッシャーを力に変え、『ここで稼いでやるぜ』とポジティブな思考で打席に立っていることがわかります。ウォーカーもディフェンス面に不安があるならば、代打の切り札でもいい。ここ一番の好機でしっかりと仕留めてくれるという、晩年の高橋由伸や亀井善行のような活躍を期待したいですね」(前述の一般紙記者)

 大切なのは適材適所でそれぞれが最高のパフォーマンスを見せること。「チャンスに強いウォーカー」が夏場の救世主になるかもしれません。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]