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気合あふれる投球が持ち味の益田(C)CoCoKARAnext

 ロッテの守護神益田直也投手が16日に横浜スタジアムで行われたDeNA戦でNPBでは史上10人目の通算200セーブをマークした。9回に3番手で登板し、あっさりと三者凡退で締めた。

 今季がプロ12年目で初セーブは入団1年目だった2012年8月5日のオリックス戦(京セラドーム大阪)。その後は2013年、21年に最多セーブのタイトルを獲得したが、200セーブの大台についてはあくまで通過点と捉えている。

【動画】史上10人目となる200セーブを達成した益田、好調なチームを支えるためにまだまだ腕を振り続ける

 本人は記録に対する執着はそれほどないという。が、唯一、こだわっているものがある。それが通算登板数だ。

 「まだまだ投げられる自信はある。岩瀬さんの数字を目標にやっているので」。目指しているのは元中日の通算407セーブ左腕・岩瀬仁紀が持つ歴代最多登板数の通算1002試合だ。

 益田はこの日の登板で歴代単独20位の672試合となり、目標まであと330試合。昨季は52試合に登板しており、6年後に40歳になるまでには到達の見通しが付きそうな数字だ。

 そのため大きな故障をしないように、体には人一倍気をつけている。痛めやすい腹斜筋などの体幹をオフから徹底的に鍛えており、今では投手陣だけでなく、野手陣を含めたコンディション面の指南役にもなっている。

 岩瀬との共通点はアマチュア時代に投手一本でなかったこと。岩瀬は大学時代に外野手も経験しており、一方の益田は市和歌山商高(現市和歌山高)時代は遊撃手の控えで、本格的に投手に転向したのは関西国際大に進んでから。ともに雑草魂を胸に秘めて第一線で活躍するようになった苦労人でもある。

 昨季は25セーブに留まった。元MLBセーブ王のオスナ(現ソフトバンク)が加入し、シーズン後半戦でクローザーの座を奪われたからだ。それでも今季は投球も好調で無事に「本職」にカムバック。同じ和歌山県出身で元投手の吉井理人監督から「次は400セーブを目指せ」と激励された。

 40歳になるまで今季を含めて来季から7シーズンある。このまま故障に見舞われるなく、「ヘルシー」にキャリアを重ねていくことが前提だが、今季から年間平均33セーブずつを続ければ、400セーブはおろか、岩瀬の407セーブの日本記録も塗り替える可能性がある。

 岩瀬は現役時代に「鉄人」の異名を取った。益田もその称号を継承したいところだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]