山田祥平のニュース羅針盤 第388回 これからのUSB端子はType-Cに統一されていく
コンピューター/スマートデバイス周辺機器開発販売大手のベルキンが、「Connect USB-C to 4ポートUSB-Cハブ」の販売を開始した。
本体に直出しになっているケーブルをPCのType-Cポートに接続することで、ポートの数を4つにすることができるUSB Type-C専用ハブ製品だ。重量は56グラムと軽量で、コンパクトなボディの一般的なUSBハブだが、ありそうでこういうのはあまり見かけなかった。USB Type-A×4というのならよく見かけるが、そのType-C版だ。実にわかりやすい。
ベルキンのConnect USB-C to 4ポートUSB-Cハブ。PCとつなぐ側のコネクタもUSB Type-Cなら、USBデバイス側のコネクタもUSB Type-Cだ
○4つのポートが全てType-CになっているUSBハブ
一般的なノートPCに装備されているUSB Type-Cポートは2つ、iPadなどはひとつしかポートがない。それではちょっと足りなくて不自由していたというユーザーには朗報だ。4つのUSB Type-Cポートが装備され、それぞれが10GbpsのUSBデータ転送に対応する。
その一方で、ひとつのポートはUSB PDのパススルーに対応している。向かって左端のポートにUSB PDで100Wの電源を供給すると、ハブが自分自身のために15Wを確保し、残りの85Wを接続したパソコンに供給する。
ただし、DP Altモードには対応していないので、映像出力はできない。そこにさえ目をつぶればベーッシックなUSB Type-Cハブとして価格を含めて不満なく使えるはずだ。
○「手軽にType-Cポートを増やしたい」に応える
いわゆるドッキングステーションなどでは、巨大な専用電源アダプタの併用が必須で電源を供給しなければならないなどで、運用がたいへんだ。Thunderbolt 4ドッキングステーションほどの高速性は求めないことも実際には多い。手軽にポートの数を増やしたいというニーズはたくさんあり、この製品は、そんな用途にぴったりだ。
4つのポートのうち、電源がひとつを占有したとしても、充電しながら残りの3つを、ディスプレイ、ヘッドフォン、マイクつきスピーカー、USBメモリといった機器に接続できる。タブレットなど、利用中も充電したいのにポートの数が少なくて、それができない場合には重宝するはずだ。
また、この製品はFast Role Swap(FRS)に対応しているのも安心だ。給電と受電の役割を瞬時に切り替えることができるので、ハブへのUSB電源の接続/切断時にデータの破損や接続の中断を防止する。仮に、PCに供給している電力が途絶えても、瞬時にPCからの逆方向への電源供給に切り替わり、USBメモリやSSDなどでデータを書き出したりしての保存中などにトラブルを起こさないですむ。
○身の回りのUSB機器はType-Cのものを選びたい
これからのUSBの端子形状は、USB Type-Cに統一されていく。今、「USB」と呼ばれているのはおなじみの板状プラグを持つUSB Type-Aだが、どんどん少なくなっていく。カフェで使えるUSBコンセントさえきっとType-Cに変わっていく。マウスやキーボードの専用レシーバーもType-Cになっていくだろう。
少し先の話ではあるが、今のうちから、身の回りのUSB機器については、できるだけType-Cのものを選ぶようにしておきたい。USB Type-Aプラグを見せても、このプラグは何だっけと言われるようになるのもそう遠い話ではないはずだ。難点があるとすれば、両端Type-Cプラグのケーブルの性能が見かけだけでは皆目見当がつかないところだ……。
本体に直出しになっているケーブルをPCのType-Cポートに接続することで、ポートの数を4つにすることができるUSB Type-C専用ハブ製品だ。重量は56グラムと軽量で、コンパクトなボディの一般的なUSBハブだが、ありそうでこういうのはあまり見かけなかった。USB Type-A×4というのならよく見かけるが、そのType-C版だ。実にわかりやすい。
○4つのポートが全てType-CになっているUSBハブ
一般的なノートPCに装備されているUSB Type-Cポートは2つ、iPadなどはひとつしかポートがない。それではちょっと足りなくて不自由していたというユーザーには朗報だ。4つのUSB Type-Cポートが装備され、それぞれが10GbpsのUSBデータ転送に対応する。
その一方で、ひとつのポートはUSB PDのパススルーに対応している。向かって左端のポートにUSB PDで100Wの電源を供給すると、ハブが自分自身のために15Wを確保し、残りの85Wを接続したパソコンに供給する。
ただし、DP Altモードには対応していないので、映像出力はできない。そこにさえ目をつぶればベーッシックなUSB Type-Cハブとして価格を含めて不満なく使えるはずだ。
○「手軽にType-Cポートを増やしたい」に応える
いわゆるドッキングステーションなどでは、巨大な専用電源アダプタの併用が必須で電源を供給しなければならないなどで、運用がたいへんだ。Thunderbolt 4ドッキングステーションほどの高速性は求めないことも実際には多い。手軽にポートの数を増やしたいというニーズはたくさんあり、この製品は、そんな用途にぴったりだ。
4つのポートのうち、電源がひとつを占有したとしても、充電しながら残りの3つを、ディスプレイ、ヘッドフォン、マイクつきスピーカー、USBメモリといった機器に接続できる。タブレットなど、利用中も充電したいのにポートの数が少なくて、それができない場合には重宝するはずだ。
また、この製品はFast Role Swap(FRS)に対応しているのも安心だ。給電と受電の役割を瞬時に切り替えることができるので、ハブへのUSB電源の接続/切断時にデータの破損や接続の中断を防止する。仮に、PCに供給している電力が途絶えても、瞬時にPCからの逆方向への電源供給に切り替わり、USBメモリやSSDなどでデータを書き出したりしての保存中などにトラブルを起こさないですむ。
○身の回りのUSB機器はType-Cのものを選びたい
これからのUSBの端子形状は、USB Type-Cに統一されていく。今、「USB」と呼ばれているのはおなじみの板状プラグを持つUSB Type-Aだが、どんどん少なくなっていく。カフェで使えるUSBコンセントさえきっとType-Cに変わっていく。マウスやキーボードの専用レシーバーもType-Cになっていくだろう。
少し先の話ではあるが、今のうちから、身の回りのUSB機器については、できるだけType-Cのものを選ぶようにしておきたい。USB Type-Aプラグを見せても、このプラグは何だっけと言われるようになるのもそう遠い話ではないはずだ。難点があるとすれば、両端Type-Cプラグのケーブルの性能が見かけだけでは皆目見当がつかないところだ……。