73km無料&信号なしの国道23号「名豊道路」全通に向け4か月通行止め 最後の未開通区間で工事佳境に
未開通区間の前後が長期通行止めに
国土交通省中部地方整備局名四国道事務所は2023年6月1日、国道23号「名豊道路」の延伸工事に伴い、一部区間を最長約4か月にわたり通行止めにすると発表しました。
名豊道路は、愛知県の名古屋市と豊橋市を結ぶ全長約72.7kmのバイパスです。
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1972年に事業が始まり、現在までに全長の87%にあたる63.6kmが開通。さらに、このうち31.3kmが4車線で整備されています。
名豊道路は立体交差になっており信号がなく、名古屋側の終端は名四国道(国道23号)と、もう一方の豊橋側の終端は潮見バイパス(国道1号)とそれぞれ接続。
名豊道路が全線開通すると、これらの道路を含めた名古屋市緑区から静岡県浜松市までの約100kmにおよぶ長い区間が、信号なしで走れるようになります。
現在、名豊道路は全線開通に向けて蒲郡IC〜豊川為当IC間9.1kmが建設中です。蒲郡市と豊川市の境にある国坂峠をトンネルでくぐるルートで、途中には金野IC(仮称)が設置されます。
そして今回の通行止めは、この区間の前後で実施されます。すでに開通している区間と建設が進む区間の接続部分で工事が行われます。通行止めの区間と期間は次のとおりです。
・蒲郡西IC〜蒲郡IC間:9月1日9時〜12月28日17時頃(予定)
・豊川為当IC〜前芝IC間:11月13日9時〜12月22日17時(予定)
蒲郡側では岩盤などを削って地盤を作る切土工事、豊川側では道路橋を架ける工事が主に行われます。
工事が順調に進んだ場合、この区間を含む全線開通は2024年度になる見通しです。